知の戦士
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ーは木霊ムササビと死闘を繰り広げていた。
怪人が再びミサイルを放ってきた。ストロンガーはそれに対し両手を身体の前に突き出した。
「磁力扇風機っ!」
そしてそれでミサイルを巻き込む。ミサイルはあえなく爆発した。
「アアアア」
怪人はそれを見て驚愕の色を浮かべた。だがすぐに気を取り戻し襲い掛かった。
だが接近戦ならストロンガーの方が分がある。彼は怪人に攻撃を加えダメージを与えた。
「トォッ!」
そして空中に投げた。怪人はそれに対し必死でバランスを取ろうとする。
しかしストロンガーの方が動きが速かった。彼は空中に跳んでいた。
「スクリューーーーキィーーーーーック!」
身体を回転させて蹴りを放った。空中でそれを受けた怪人は遠くまで吹き飛ばされ爆発四散した。
「やはりここにいたか」
ストロンガーは着地して怪人の爆炎を見上げながら呟いた。
「ああ。予想通りだな」
ライダーマンがそこにやって来た。既に戦闘員達も皆地に伏している。
「このオーストラリアで何を企んでいるかは知らんが」
ライダーマンは強い口調で言った。
「俺達がいる限り好きにはさせないっ!」
ストロンガーも同じく強い声で言った。そして二人の戦士は牧場をあとにした。
場所は変わる。イギリス、ロンドンである。
この霧の都にはロンドン塔というものがある。かってはここで多くの者が首を刎ねられている。
その血生臭い塔に今二人の男がいた。
「そうか、あの二人がここに向かっているか」
ブラック将軍である。彼は塔の断頭台を見ながら傍らにいる男の話を聞いていた。
「うむ、先程俺の手の者が確認した。カレーで合流しこちらへ来る船に乗り込んだそうだ」
傍らにいる男はゾル大佐である。かってショッカー、ゲルショッカーにおいてその悪名を欲しいままにした伝説的な魔人達である。
「カレーか。ならばこのロンドンに来るのもすぐだな」
「既に俺の手の者には全て警戒態勢をとらせている。貴様もすぐにそうした方がいい」
「それはわかっている。すぐにそうさせてもらおう」
彼はそう言うと側に控える戦闘員の方を振り向いた。
「話は聞いたな。すぐにこのロンドンにいる者全員に伝えよ」
「ハッ」
戦闘員は敬礼した。そしてその場からすぐに立ち去った。
「これでいいな」
彼はゾル大佐の方を向き直って問うた。
「ああ、流石だ」
大佐はそれを見て素直に賛辞を送った。
「だがそれだけでは足りぬな」
「というと?」
「奴等が我々のこの地での作戦を勘付いているならば」
大佐は言葉を続けた。
「我々も直接出向かなければなるまい」
「我々がか」
将軍はそれを聞いて呟いた。
「面白いではないか。ようやく積年の宿根を晴らす時が来たのだ」
「積年の宿根か
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