知の戦士
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の白夜も終わる」
ふと白い空を見上げた。
「永遠にな。あとは絶望が支配するだけだ」
そして何処かへ消えた。あとには影も残らなかった。
「まさか二人共倒すとは思いませんでしたよ」
シドニーである。オーストラリア第一の都市と言われる。面白い形をしたオペラハウスもある港町である。
「俺もライダーだ。必要とあれば戦うさ」
結城は城に対して答えた。
「竜巻を作ってその中で戦うとは。あれは何処から考え付いたんですか?」
「ああ、あれか」
結城はそれを聞かれ顔を向けた。
「ショッカライダーの話は知っているだろう?」
「ゲルショッカーが一号と二号をコピーして開発した六人のライダー達ですね」
その時ライダー達の活躍により劣勢に追い込まれていたゲルショッカーが発動した作戦である。これによりライダー達とアンチショッカー同盟を壊滅させるつもりだったのだ。
「かなり苦戦したと聞いていますけれど」
その通りであった。日本に集結したダブルライダーも流石に六人のライダーを前に苦戦した。彼等は自分達と同程度の力だけでなく怪人の能力も備えていたのだ。しかも怪人の援護もあった。
アンチショッカー同盟はゲルショッカーにより壊滅させられた。だがダブルライダーは屈しなかった。立花藤兵衛の特訓を受け一つの技をあみだしたのだ。
「それがライダー車輪だ」
結城は言った。
それは大掛かりな技であった。ダブルライダーはショッカーライダー達の周りを全力で走りそこに竜巻を作る。そして跳ぶ。それを追ったショッカーライダー達は竜巻に巻き込まれそこで互いに衝突して爆死した。そして彼等はその圧倒的な劣勢をものともせずショッカーライダーに勝利を収めたのだ。
「あれは見事な勝利だった。俺はそれを応用したんだ」
「そうだったんですか」
城はそれを聞いて大きく頷いた。
「そして奴等を竜巻に巻き込んだ。一か八かだったが上手くいったよ」
「結城さんもいざという時は思い切ったことをやるんですね。ちょっと意外ですよ」
「俺も勝つ為にはこの身をかけるさ。そうでもしなければバダンには勝てない」
「・・・・・・はい」
城にもそれはわかっていた。事実彼も何度も賭けを行なっている。
「そして俺は勝った。けれど少し代償が高くついたな」
「どうかしたんですか?」
「いや、右腕がね」
彼はそう言って自分の右腕を見せた。アタッチメントのある腕である。
「竜巻の衝撃でアタッチメントの調子が回復しない。やはり一人で竜巻を作るのは無理があったようだ」
「アタッチメントが・・・・・・」
「暫くの間戦列を離れる。日本に戻っておやっさん達と一緒にじっくりと直させてもらうよ」
「そうですか」
「すぐ戻る、安心してくれ」
結城はここで微笑んで城に対して言った。
「そ
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