知の戦士
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まま急降下を続ける。そして背中から砲撃を仕掛けようとするオニビビンバに浴びせ蹴りを加えた。
「グオオッ!」
それは後頭部を直撃した。オニビビンバは思わず前屈みになった。
ライダーマンは着地した。そして蹲るオニビビンバに向かった。
「そうはさせないわっ!」
だがその前にサタンドールが立ち塞がる。そしてその眼を光らせた。
「それはもう通用しないっ!」
その瞬間にライダーマンは己が左脚に手刀を入れた。それは深く突き刺さり鮮血が流れた。
「何と・・・・・・」
これにはさしもの怪人達も呆然とした。
「ライダーに一度見せた術は通用しない、それは知っている筈だ」
「ク・・・・・・」
「俺もライダーの一人、それを忘れてもらっては困るな」
「クッ・・・・・・」
そうであった。ライダーマンもまたライダーなのであった。その正義を愛しその為に全てをかける男なのであった。
「行くぞ、俺の真の力見せてやるっ!」
そう言うと今までにない速さで走りはじめた。そして怪人達を取り囲んだ。
「なっ!」
彼等は眼を疑った。何とライダーマンが増えたのだ。
「馬鹿な、ゼクロスと同じか!?」
「オニビビンバ、それは違うわ」
サタンドールがまず気付いた。
「素早い動きで分身しているように見えるだけ。本当は一人よ」
「成程、そうか。幻影だな」
「ええ」
オニビビンバもそれを聞いて納得した。
「落ち着いて見れば問題はないわ。そして疲れたところを叩けばいいだけ」
「そうだな、こうした動きが何時までも続けられる筈がない」
「それはどうかな?」
ライダーマンはオニビビンバの言葉に対して不敵に笑った。
「何もこれは分身が目的ではない」
「何っ、どういうことだ!?」
「それは・・・・・・」
彼は口元を歪めた。
「こういうことだっ!」
そして飛び上がった。急に竜巻が生じた。
「ウオッ!」
二人はその中に巻き込まれた。そして大きく吹き飛ばされる。
ライダーマンもその中にいた。だが彼はその竜巻の中を上手く泳いでいた。
「今だっ!」
そして風の力を使い二人に向かう。そして攻撃を放った。
「ライダーマンキィーーーーーック!」
まずはサタンドールを撃った。怪人はそのまま竜巻の外へ弾き出される。
続けてオニビビンバに向かう。さしもの彼も竜巻の中では思うように動けない。
だがライダーマンは違っていた。彼は風の動きを読んでいた。そしてそれに乗って動いていた。
「喰らえ」
そしてそこで身体をドリル状にした。
「ライダーマンドリルアターーーーーーーック!」
X3のX3ドリルアタックを模倣した技だった。彼はX3と同じように身体をきりもみ回転させながら怪人に体当たりを敢行した。
それは怪人の胸を直撃した。
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