知の戦士
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見て舌打ちした。
「トォッ!」
ストロンガーはエレクトロサンダーを放った。だがそれは怪人達に向けて放ったのではなかった。
それはライダーマンを撃った。そして彼の身を捉えていた呪縛を解いた。
「これは・・・・・・」
「金縛りは往々にして衝撃で解けるもの、精神的なものだから」
「そうか、だからか」
ライダーマンはストロンガーの話を聞き納得した。
「さあてと」
ストロンガーは二体の怪人の方へ顔を向けた。
「これで形勢が変わったな。どうする?何なら俺が二人共相手をしてもいいが」
「ぬうう、小癪な」
オニビビンバとサタンドールはストロンガーの言葉に顔を歪めさせた。
「待て」
だがここでライダーマンが言葉をかけた。
「これは俺の戦いだ。悪いが今回はそこで見ていてもらおう」
「しかしライダーマン、貴方は右腕が・・・・・・」
「心配無用だ、俺の武器はアタッチメントだけじゃない」
「しかし・・・・・・」
「ストロンガー、俺を信じてくれ」
ストロンガーはライダーマンの声を聞いた。そしてその仮面の下半分に現われている顔を見た。そこからは強い決意が感じられた。
「わかりました、ここは任せます」
彼はそう言うと後方へ跳んだ。
「ここで最後まで見せてもらいましょう、ライダーマンの戦いを」
「有り難う」
彼は礼を言った。そしてあらためてオニビビンバとサタンドールに顔を向けた。
「そういうことだ、貴様等の相手はこの俺だ」
「フン、その身体でか」
オニビビンバは彼の顔を見て嘲笑を浴びせた。
「笑わせてくれるわね。アタッチメントも使えなくてどう闘うつもりなの?」
サタンドールも同じであった。二人はジリジリと間合いを詰めてきた。
「それを今から見せてやる」
ライダーマンは二人に気圧されることなく言い放った。
「行くぞっ!」
そう叫ぶと前にダッシュした。そしてオニビビンバへ向けて突進する。
「フン、遅いな」
怪人はそれを余裕の顔で見ていた。やはり他のライダーに比べて動きが遅い。
右腕を上げた。そして炎を放とうとする。
しかしライダーマンは次の瞬間にはそこにいなかった。彼はオニビビンバの視界から消えていた。
「ムッ、何処だっ!」
「上よっ!」
咄嗟にサタンドールが彼をフォローして叫んだ。オニビビンバは慌てて上を見上げる。
やはりそこにいた。そしてそこから急降下してくる。
「そうはさせないわっ!」
サタンドールが跳んでいた。そしてライダーマンにその爪で襲い掛かる。
「甘いっ!」
だがライダーマンは跳んできた彼女に攻撃を浴びせた。蹴りがその肩に入った。
「クッ!」
サタンドールはその肩を押さえた。やはり空中戦では上を制しえいる方が有利であった。
ライダーマンはその
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