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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
知の戦士
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動きを封じられたようだ。
「オニビビンバ、今よ!」
 サタンドールはそれを見てオニビビンバに対して言った。
「うむ!」
 オニビビンバは頷くとその手に大鎌を出した。そしてそれをライダーマンに投げ付けた。
 大鎌は凄まじい唸り声をあげライダーマンに襲い掛かる。それは彼の首筋を狙っていた。
「クッ、このままでは・・・・・・」78
 かわそうにもかわせない。動くことができないのだから。
「おそらく・・・・・・」
 原因はわかっていた。サタンドールの術によるものだろう。おそらくその名が示すように妖しげな術に長けているのだ。
 そう考えている間にも鎌は近付いて来る。もう少しでライダーマンの首が切断される、その時だった。
 不意に鎌が吹き飛んだ。そして地面に叩き落とされそこで回転する。
「誰だっ!」
 オニビビンバとサタンドールはそれを見て辺りを見回した。そこで口笛が聞こえてきた。
「口笛っ!?まさか」
 彼等も口笛のことは聞いていた。咄嗟にあの男のことが脳裏に浮かんだ。
「ハッハッハッハッハッハ、どうやらジンドグマも俺のことはご存知だったようだな」
 そこで声の主が姿を現わした。
「おのれ、城茂・・・・・・」
「先程のは貴様の仕業か」
「如何にも。俺のこの力を使ったのさ」
 そう言って両手を見せる。既に手袋を脱いでいた。
「電撃は何も感電させたりするだけじゃない。こうして衝撃を送ることもできるんだ」
「クッ・・・・・・」
「残念だったな。俺にはビデオシグナルというものがある」
 過去のその場の映像を映し出すものである。これにより索敵も可能だ。
「それで貴様等がここにいることを掴んだのだ。これで形勢逆転だな」
「クッ・・・・・・」
 彼等は歯軋りした。だが今更どうにもなるものではない。
「ではいくぞ、このストロンガーの力見せてやる!」
 彼はそう言うと変身に入った。

 変身
 右腕を肩の高さで横に垂直にする。そして左腕は肘を直角に折り右腕と水平にする。
 そしてそれをゆっくりと右から左へ旋回させる。それと共に身体が黒くなり胸が厚く赤いものになる。白い手袋とブーツがあらわれる。
 スト・・・・・・ロンガーーーーーーーッ!
 両腕が左斜め上にきたところで両手を合わせる。そこに雷が宿る。
 右腕を引いた。雷は宿ったままである。
 顔の右半分は緑の眼を持つ黒い仮面に覆われる。中央には角がある。そして左半分も。
 胸にSの文字が浮かぶ。そこで電撃が全身を覆った。

「天が呼ぶ 地が呼ぶ 人が呼ぶ 悪を倒せと俺を呼ぶ
 聞け、悪人共。 俺は正義の戦士 
 仮面ライダーストロンガーーーーーッ!」
 名乗りが終わった。彼は雷を全身に包んだまま叫んだ。
「ぬうう、変身しおったか」
 二人はそれを
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