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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
知の戦士
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「では見せよう、我等の真の姿を」
「とくと御覧あれ」
 そう言うと鬼火司令は左手から炎を出しそれを地面に打ち付けた。妖怪王女はその仮面を取った。
 炎が彼の全身を包む。やがてそれが消えた時顔が髑髏になり右腕は大砲になっていた。胸も赤く変形し背にも大砲があった。
 妖怪王女のスカートが伸びた。足全体を覆い服が厚くなる。そしてその髪が伸びた。
「それが貴様等の正体か」
 結城はそれを見て言った。
「そうだ、これがわしの真の姿、オニビビンバだ」
「同じくサタンドール」
 二人はそれぞれ名乗った。
「さあ結城丈二、いやライダーマンよ」
 オニビビンバは結城に対して言った。
「貴方も変身するがいいわ。そうでなくては面白くとも何ともないわ」
 サタンドールが続けた。そして間合いを離す。
「そうか、ならば」
 結城はそれを聞いて身構えた。
「見せてやろう、ライダーマンの力を!」
 そう言うと変身に入った。

 トォーーーーーーーーッ!
 両手を大きく上に掲げる。するとそこにヘルメットが現われた。
 それを下に持っていく。身体が黒いバトルボディに覆われ手袋とブーツが銀になる胸も赤く変わった。その腹は白と緑である。
 ライダーーーーーマンッ!
 そしてそれを被る。両手を胸のところでクロスさせ拳を打ちつけ合う。
 ベルトの四つの風車が回転した。そしてそこから光を放つ。

「行くぞっ!」
 そして変身を終えた。そこには四人目のライダー、ライダーマンがいた。
「フフフ、変身したな」
 オニビビンバとサタンドールはその姿を見て顔を動かして笑った。
「そうじゃないと面白くないわ。早速相手をしてあげる」
 まずサタンドールが姿を消した。そしてライダーマンの後ろに姿をあらわした。
「ムッ!」
 ライダーマンは咄嗟に気配を感じ後ろを振り向いた。そして振り向きざまに攻撃を仕掛ける。
「無駄よ」
 しかしそこにサタンドールはいなかった。彼女は前に移動しそこからライダーマンに手刀を放った。
「グワッ」
 ライダーマンは怯んだ。だがすぐに態勢を立て直し反撃に移る。
 しかしそこにサタンドールはいなかった。オニビビンバの側に移っていた。
「今度はわしの番じゃっ!」
 オニビビンバはそう叫ぶと身体を前屈みにさせた。そして背中の大砲をライダーマンに向けて来た。
「ヌッ!」
 ライダーマンは咄嗟に左に走った。それを砲撃が追いかけて来る。
「速いな」
 ライダーマンは思った。だが彼も負けてはいられない。すぐに間合いを狭めようとした。
 だがそうはいかなかった。
「それはさせないわ」
 サタンドールの目が光った。不意にライダーマンの動きが止まった。
「何、どうしたことだっ!」
 動けない。何やら得体の知れない力で
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