知の戦士
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うだ」
「デルザーの?どいつですか?」
「ヘビ女らしいぞ」
「ヘビ女ですか。それはやりましたね」
彼はヘビ女には苦戦させられてきたのだ。
「嫌らしい奴でしたよ。マントを使ったり催眠術を使ったり」
「彼もルミちゃんを人質にとられたりして苦戦したそうだけれどね」
「あいつのやりそうなことですね。いや、まだ奴にしては正攻法ですよ」
「そうだな。しかしそれも彼は打ち破った」
結城はそう言うと伝え聞いたシアトルでのゼクロスの戦いぶりを城に話した。
「何か忍者みたいですね」
聞き終えた彼の最初の言葉はそれであった。
「ああ、俺もそう思った」
結城もそれに同意した。
「分身に煙幕に手裏剣だからな。実際に隠密行動も得意だし」
「そういえばそうしたライダーって今までいませんでしたね」
「ああ。何だかんだ言って皆派手だからな」
「俺は地味ですけれどね」
「何言ってるんだ、君が一番派手だよ、普段のその服も」
そう言って城のSの字が入ったシャツや薔薇の刺繍が入ったジーンズを指差した。
「そうですかねえ。俺はもっと目立つ格好をしたいんですけれど」
「それ以上目立ってどうするんだ」
二人はそんな会話をしながら西へと向かっていた。
オーストラリア中央部。ここは荒地となっている。アボリジニー達にとっては聖地と言われる場所も多い。
その中の岩山の一つ。そこに今バダンの者達がいた。
「異常はないな」
戦闘員が同僚に対して問うた。
「ああ、今のところは」
問われた戦闘員が答えた。
「そうか。じゃあ交代だ」
「よし」
彼等はそう言うと敬礼し合い歩哨を代わった。
警戒はかなり厳重である。それをモニターから見る男は満足そうに笑った。
「フッフッフ、皆気合が入っておるな」
鬼火司令であった。彼はそれを見て満足気である。
「機嫌がいいようね」
そこに妖怪王女がやって来た。
「当然だ。ここまで厳重な守りはそうそうないぞ」
「そうかしら。そんなこと言っていつもライダー達に遅れをとっているのは何処の誰かしら」
「・・・・・・それはお互い様じゃろうが」
彼は急に顔を不機嫌にさせて言った。
「だが今回はそれは許されんぞ」
「・・・・・・わかっているわ」
妖怪王女は頷いた。その表情にはいつもの笑みはない。
「二人の仇をとる為にな。必ずやあの男を倒さなければならん」
「ええ」
二人はそう言うとモニターのスイッチをVTRに変えた。
そこにはライダーマンが映っていた。今までの戦いの映像である。
「やはり戦闘力自体は大したことはないな」
鬼火司令はデストロンとの戦いを見て言った。
「そうね、それは今も変わらないみたい」
妖怪王女も言った。確かに怪人には分が悪いようである。
「こ
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