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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
竹林の戦い
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俺とあの男の関係を知っていれば話すまでもないと思うが」
 彼のその目の光はまるで猛禽のようであった。
「確かに。けれど私達も今回の作戦を失敗させるあけにはいかないわ」
「そう、そして彼奴がその課程で死ぬようなことがあっても」
「責任は持てないと言いたいのか」
「そういうことになるわね」
 魔女参謀は突き放すようにして言った。
「そうか。では俺が独自で倒しても問題はないな」
「うむ。それは好きにするがいい」
 幽霊博士はそれを認めた。
「しかしお主は今ギリシアで何か作戦行動があるのではなかったのか?」
「そういえば。何か作っているようね」
「・・・・・・そのことについてはいずれ話そう。今は話すことはできない」
 彼はニヤリともせずそう言った。明らかに何か隠している。
「だがそれなら話が早い。早速動かさせてもらうか」
「うむ、好きにするがいい」
「ではな」
 アポロガイストはそう言うと踵を返した。そして指令室をあとにした。
「何かと口うるさい男ね」
「ゴッドの第一室長だったからのう」
 彼等はアポロガイストがいなくなったのを見計らって話をはじめた。
「だけれどこれでライダー達の相手はしなくていいわね」
「うむ。心置きなくやらせてもらおう」
 二人はそう言うと会議室に向かった。それを一匹の虫が聞いていた。
「ふむ、そういうことか」
 その虫は虫ではなかった。虫に姿を似せた盗聴器であった。その先にはアポロガイストがいた。
 彼は黒いマシンに乗っていた。そして耳にその盗聴器を当てて聴いていた。
「いい考えだ。若しもの時はこちらも考えがあったが」
 彼にはあまり仲間意識というものがない。ゴッドにいた時でも怪人達を挑発したりすることが多かった。彼は怪人を監督し必要とあらば総司令に意見を具申したり怪人を処刑したいする権限まで与えられていたので怪人達には怖れ嫌われていたのだ。
「それでは早速やらせてもらおう」
 彼はそう言うとマシンのスピードを速めた。
 マシンは風になった。そして姿が見えなくなった。
 同時にアポロガイストも変身していた。白いスーツの青年から赤い仮面を被った姿に変身していた。
「見ていろ]ライダー、この四川省が貴様の墓場だ」
 彼はそう言うと重慶に向かってマシンを走らせた。

 重慶で神敬介は一人市場を回っていた。
「ここは辛い料理で有名だけれど」
 中華料理といっても色々ある。四川料理は辛い味付けで知られている。
「何を食べようかな。そういえば四川料理は本格的に食べたことはなかったな」
 彼は商店街に向かった。そこでは一つ大きなレストランが目立っていた。
「百酒飯店か」
 店の看板はかなり巨大なものであった。そして文字が筆で書かれている。
「どれ、ここにしようか」
 そ
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