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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
竹林の戦い
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た。怪人の柔らかな胸を切り裂いた。
「ウオオオオオオオーーーーーーッ!」
 怪人は胸から鮮血をほとぼしらせながら叫んだ。そして前から倒れ伏し爆死して果てた。
「もういないようだな」
 ]ライダーは回りを見回して確認した。そして変身を解いた。
 爆炎が消え去った。そしてそこには何も残らなかった。神敬介は一人成都へと戻って行った。

「X3と]ライダーへの襲撃は失敗したわ」
 重慶の地下に設けられた基地の中で魔女参謀は幽霊博士に対して言った。
 指令室であった。赤い光が点滅し辺りにはコンピューター等が置かれている。そして戦闘員達が動き回っていた。
「そうか、やはりのう」
 幽霊博士は顎鬚をしごきながらそれを聞いていた。
「怪人ではライダー達を倒せぬか」
「そう言っている余裕なんてあるの?」
 魔女参謀は彼があまりにも暢気な口調なので少し口を尖らせた。
「焦っても仕方あるまい。結局はライダー打倒はここでは主な作戦ではない」
「それはそうだけれど」
「のう」
 ここで彼は傍らにいる戦闘員に対して問うた。
「準備は進んでおろうな」
「ハッ、既に特別チームを編成しております」
 戦闘員は敬礼をして答えた。
「ならばよい」
 彼はそれを聞くと顔を崩して笑った。
「簡単な作戦じゃがそれが案外効果のあるものなのじゃ」
「それはそうだけれど」
 魔女参謀はまだ口を尖らせている。
「だけれどこんなことをしていてもらちが明かないわよ」
「魔女参謀、お主は少し派手過ぎる」
 博士はそんな魔女参謀に対して窘めるように言った。
「線路を破壊するのは充分な破壊工作になるのじゃ。そしてこれにより多くの人が死に交通が麻痺する。経済も混乱する」
「それはそうだけれど」
「考えてもみよ。鉄道が人々の生活にどれだけ必要か」
 それは言うまでもなかった。この中国においても鉄道は極めて重要な交通手段であった。
「そんなことはわかっているわ。けれど」
 だが彼女はまだ不満であった。
「案ずることはない。地道な作戦も時には必要じゃ」
「確かにな。幽霊博士の言うことにも一理ある」
 ここで何者かが入って来た。
「ム」
 魔女参謀は彼の姿を見て目を光らせた。
「ホッホッホ、お主も賛成してくれるか」
 そこには白スーツの青年がいた。アポロガイストである。
「かってゲルショッカーもラッシュ時に破壊工作を仕掛けようとしたことがある。鉄道を狙うのは非常に効果があるものだ」
 クラゲウルフが新宿を狙ったことを言っているのである。
「俺も機会があればやってみたいな。期待しているぞ」
「その言葉謹んで受けよう」
「だがな」
 アポロガイストはここで目を光らせた。
「]ライダーを倒すのは俺に譲って欲しい」
「何故じゃ!?」

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