竹林の戦い
[16/16]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
」
風見はそれを聞いてまた考える顔をした。
「確か今あそこには結城もいたな。奴に迷惑をかけなければいいが」
彼は結城の生真面目な性格を知っていた。だから城が一緒にいると気苦労が絶えないのではないか、と危惧した。
「あいつはガサツですからね」
それは神もわかっているようだ。
「けれど大丈夫だとおもいますよ」
「何でだ?」
「風見さんと付き合ってこれたんですから」
「おい、そりゃどういう意味だ」
風見は苦笑して抗議した。
「いえ、冗談なんですけれどね」
「そうは聞こえないが」
風見は少しを目を剣呑なものにしていた。
「まあまあ落ち着いて」
神はそんな風見をあしらった。
「ううむ」
風見はまだ不満そうである。だが次第にその目も元に戻した。
「まあいいか。ところでだ」
「何ですか?」
「御前さんは今度は何処へ向かうんだ?俺はまだ決めていないが」
「そうですね」
彼はふと宿敵のことを思い出した。
「ギリシアにも行ってみます。あそこで気にあることがありますので」
「そうか、気をつけろよ」
「はい」
二人の戦士はそれで違う道に進んだ。そして次の戦場に向かうのであった。
竹林の戦い 完
2004・5・30
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ