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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
竹林の戦い
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「ならわかっているわね。ジンドグマの掟を」
「ああ」
 ジンドグマは独特の憲法があった。破壊と殺戮を奨励するのがその根幹であったがそれと共にもう一つジンドグマを
ジンドグマたらしめているものがあった。
「仲間を倒した者は最後まで追い詰め仇をとる」
 妖怪王女は凄みのある声でそう言った。
「わかっておる、早速行くとするか」
「何処へ!?」
「オーストラリアじゃ。そこにライダーマンがいるという」
「ライダーマン!?何を言っているのよ」
 妖怪王女はそれを聞いて言葉を荒くした。
「私達の仇は仮面ライダーX3と仮面ライダー]よ」
「その二人を倒す前にまず奴だ」
 彼は怒りを必死に抑えて言った。彼とて仲間を討たれその心中は穏やかではない。
「あの男のアタッチメントを奪う。そしてそれを使わせてもらう」 
「あの二人を倒す為に・・・・・・」
「そうだ、それなら話はわかるだろう」
「ええ」
 彼女は険しい顔をとどめたままだが頷いた。
「ライダー達は残らず倒す、ジンドグマの絆に従ってな」
「そうね、私達の手で」
 二人は頷き合った。
「ならば行くぞ、そして手始めにライダーマンを血祭りにあげる」
「わかったわ」
 二人はそう言うと部屋をあとにした。そして皆その基地から出撃していった。

 戦いを終えた風見と神は四川省をあとにしていた。そして今は西安にいた。
 ここはかって漢、そして唐の都であった。特に唐代は世界の中心地の一つであり百万の人口を擁し栄華を極めていた。
「そういえば風見さんは万里の長城で戦っていたんですよね」
「ああ、ドクロ少佐とな」
 彼等はその古い街並みを見渡しながら歩いていた。
「手強い奴だったがな。それでも何とか倒した」
「俺はドクターケイトとですよ。長江で戦って次はモンゴルで思いの他手強い奴でした」
「そうだろうな。デルザーの改造魔人も手強い」
 風見は頷きながら言った。
「ここまで戦って勝ってこれたのが不思議な位だ」
 彼もまたドクロ少佐とはシンガポール、そして万里の長城において幾度となく死闘を繰り返したのだ。
「よくストロンガーは勝ってこれたと思う。それは尊敬に値するよ」
「それを本人に言ったらまた図に乗りますけれどね」
 神は口の両端と目元を細めた。
「そうだがな。まああいつも超電子を身に着けてから優位に立ったそうだが」
「逆に言えば超電子がなければ危なかったということでしょうか」
「それはどうかな、と思うが。奴の勝利にかける執念は凄まじい」
 風見はストロンガーの戦いを思い出しながら言った。
「ところで奴は今何処にいる!?」
「茂ですか?」
「ああ。確かインドネシアに一也と一緒にいた筈だが」
「何でもオーストラリアにいるそうですよ」
「オーストラリアか
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