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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
竹林の戦い
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ゴーストを掴み投げ飛ばした。
「ウオッ!」
 怪人は思わず叫んだ。だがかろうじて受け身をとりダメージを最小限に抑えた。
「やるな、だがっ!」
 それはX3の計算通りであった。そして空中に跳んだ。
「X3・・・・・・」
 空中で反転する。そして加速をつけた。
「スカイキィーーーーーーック!」
 そこから両足で蹴りを放った。蹴りはゴールドゴーストの腹を撃った。
「グウオオオオオオッ!」
 ゴールドゴーストは叫び声をあげ後ろに吹き飛ばされた。そしてそこにマジョリンガも落ちてきた。
「勝負あったな」
 X3はその倒れた二体の怪人を見て言った。そこに]ライダーも着地してきた。
「ウググ・・・・・・」
 彼等はそれでも立ち上がった。そして変身を解き人間態に戻った。
「見事じゃ、我等を破るとはな」
「これで中国での作戦は失敗ね」
 二人共口から血を流している。だがそれでも言葉を続ける。
「最初から貴様等を始末するべきであった。戦力を分散させたのが失敗だったか」
 幽霊博士は身体を震わせながら言った。
「今言っても仕方がないことだけれどね」
 魔女参謀もであった。彼等は死期が迫っていようともまだその目は光っていた。
「これでわし等は終いじゃ。だがな」
 そして最後の力を振り絞って目を光らせた。
「私達の仲間はこうはいかないわよ」 
 魔女参謀もであった。
「わしはただ消えいくのみじゃ。バダンの心は永遠に残る」
「そう、バダンに栄光あれーーーーーっ!」
 彼等はそう言うとその場にタ倒れ伏した。そしてそのまま爆死した。
「・・・・・・これでまた二人バダンの最高幹部が倒れた」
「はい、いつもながら敵とはいえ見事な連中です」
 二人のライダーはその爆発を見届けながら言った。それは敵への礼儀であった。

「・・・・・・あの二人が死んだか」
 鬼火指令はそれを自身の基地内で聞いていた。
「ハッ、お二人共見事な最後だったそうです」
 戦闘員が敬礼して報告した。
「・・・・・・ならば良いがな」
 彼は苦渋に満ちた声でそう言った。
「・・・・・・下がれ」
 そして戦闘員に対して言った。
「わかりました」
 戦闘員はそう答えるとその部屋をあとにした。
「・・・・・・逝ってしまったか、遂に」
 彼は一人になると沈んだ声でそう呟いた。
「色々とあったがの。思えば長い付き合いだった」
 彼等は口では何かと言い争っていた。だがそれは仲間内のことであり互いにドグマ、そしてジンドグマの者として信頼し合っていたのだ。
 そこに来客が来た。あの女である。
「鬼火指令、話は聞いているかしら」
 妖怪王女であった。彼女は仮面の下からでもわかる険しい表情で彼に尋ねてきた。
「無論だ」
 彼は憮然とした顔で答えた。

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