港町の毒蛇
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来て乗った。
「行くぞっ!」
そしてガニコウモルに向かった。怪人はそれに対して空中戦を挑んできた。
「ギイッ、イィーーーーーーーッ!」
怪人は奇声を叫びながらライダーに突攻する。ゼクロスはそれに対して手裏剣を投げる。
それに怯むとゼクロスはマシンの機首を転じた。そして怪人に突撃する。
「ヘルダイバーーーーーアターーーーーック!」
怪人の腹を直撃した。ガニコウモルは空中に鞠の様に弾き飛ばされ爆死して果てた。
「急がねばな。ルミちゃんを早く解放しないと」
彼はそのままヘビ女を探しに向かった。
ヘビ女は埠頭にいた。そこでは貨物船が行き交い汽笛が鳴っている。
「いい光景だねえ」
彼女はその船達を見ながら目を細めた。
「叩き潰すにはもってこいだよ」
その後ろにはルミがいる。彼女は手を縛られ戦闘員達に抑え付けられている。
「さて、ゼクロスはやって来るかねえ」
そう言うとルミに顔を向けた。
「まあ来ない筈はないか。何しろこっちには人質がいるんだからねえ」
「その前に怪人に倒されているかも知れませんね」
戦闘員の一人が言った。
「そんな・・・・・・!」
ルミはそれを聞いて思わず顔を上げた。
「いや、それはないよ。残念だけれど」
ヘビ女はその戦闘員に対して言った。
「ゼクロスはそうそう簡単にはやられはしない。これはどのライダーにも言えることだけれどね」
彼女は考える顔をして言った。
「あいつを倒せるのは結局あたししかいないだろうね。怪人達には済まないけれど捨石にしちまった」
「それは・・・・・・」
ヘビ女の申し訳まさそうな声を聞き戦闘員達は慰めようとした。
「だけれど仇はとってやるからね。ゼクロス、楽しみにしておいで」
そこへ遠くから一台のバイクがやって来た。
「あれは・・・・・・!」
だがそれには誰も乗ってはいなかった。
「どういうことだい!?」
ゼクロスが乗っていると思ったが違った。それを見たヘビ女達は驚いた。
バイクはそのまま突っ込んで来る。ヘビ女に一直線に。
「チィッ!」
彼女はそれを横にかわした。バイクはそのまま戦闘員達を蹴散らしルミを上に乗せた。まるで何者かが乗っているようであった。
「しまった!」
戦闘員達が起き上がった時はもう手遅れであった。ヘビ女もルミを捉えようと鞭を繰り出すが間に合わなかった。
バイクはそのまま海面を進んでいく。ルミはそのまま安全な場所にまで連れて行かれ見えなくなってしまった。
「人質はそれでよし」
そこで左手の倉庫の上から声がした。
「その声はっ!」
彼等はそちらに顔を向けた。そこには彼がいた。
「クウウ、やはり」
ヘビ女は村雨の顔を認め呻いた。
「貴様等のやることは全てお見通しだ」
村雨
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