港町の毒蛇
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った。そして右手に持つ蛇の鞭をしごきながら言った。
「この娘は連れて行くよ。何しろゼクロスをここに招き寄せる為の大切な撒き餌だからねえ」
「わかりました」
ヘビ女はルミをその手にとった。
「さあ、来るんだよ」
そして彼女はそのままその場をあとにした。カニバブラー達が残された。
「さて、と村雨良だが」
怪人は戦闘員達に顔を向けた。
「果たして何時来るかな」
「もう来ているぞ」
戦闘員の一人がそれに対して言った。
「何っ!?」
皆その言葉に振り向いた。その戦闘員はそれより早く他の戦闘員達を倒していった。
「何者だっ!」
怪人と戦闘員達が彼を取り囲んだ。
「言わずともわかっているだろうっ!」
その戦闘員は黒い服を脱ぎ捨てた。中からゼクロスが姿を現わした。
「くっ、ゼクロス!」
「まさか我等の中に紛れ込んでいたとはっ!」
彼等は鞭を手にゼクロスに襲い掛かる。だがゼクロスはそれより早く戦闘員達を倒す。
「残るは貴様だけだっ!」
そしてカニバブラーと対峙する。
「イイイイイイイイイイイイッ」
怪人は奇声を発しながらゼクロスを睨みつける。
左手の鋏で切り掛かる。だがゼクロスはそれをかわした。
「ムンッ!」
そして拳を繰り出す。だがそれは怪人の固い甲羅の前に防がれてしまう。
「ヌウ」
ゼクロスはそれを見て呻いた。対する怪人は不敵に笑った。
「どうだ、俺の甲羅は」
「クッ・・・・・・」
その自信に満ちた態度に歯軋りする。
「そう簡単には破れぬぞ。如何にライダーの力が強かろうとな」
「力か」
ゼクロスはその言葉に気付いた。
「ならば力を使わなければよいのだ」
「フン、馬鹿なことをそれでどうやって俺を倒すつもりだ」
「手段はいくらでもある」
彼はそう言うと左手の人差し指を突き出した。
「喰らえっ!」
そしてそこからレーザーを繰り出した。
「ウォッ!」
それは怪人の心臓を貫いた。
「力を使わずとも俺にはこうした力がある。それを忘れていたな」
「む、無念・・・・・・」
怪人はその場に倒れ爆死した。
「おのれ。カニバブラーをこうも容易に倒すとは」
そこに新たな敵がやって来た。ゲルショッカーの幽霊怪人ガニコウモルである。
「次は貴様が相手か」
ゼクロスは怪人の方を振り向いた。
「ならば相手になろう」
そう言うと両肩から煙幕を出した。
「またその手か!」
怪人はそれに対して飛び上がった。
「空にまで煙幕が届くかな!」
「確かにそれは無理だ」
後ろから声がした。ゼクロスが垂直に跳び上がったのだ。
「だがそれならそれで戦い方がある」
その後ろにヘルダイバーが飛んで来ていた。
ゼクロスは下に落ちる。その真下にヘルダイバーがやって
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