暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
港町の毒蛇
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「王女、そなたはまた不真面目過ぎる」
「魔女参謀もあまり変わらぬがのう」
 彼等は口々に言う。だが話している口調は敵意のあるものではない。
「全く、何が哀しくてテラーマクロの下にいたのやら」
 幽霊博士はフォークとナイフを置いて言った。
「本当ね。あんな陰気な爺さんなんか」
「わし等より親衛隊が偉いときた。戦うのはわし等だぞ」
 妖怪王女と鬼火司令もそれに同意する。彼等はドグマにいた頃からテラーマクロと衝突が絶えなかった。陰気な様子のドグマの空気が合わなかったのだ。

「悪魔元帥がドグマを出て行った時はしめたと思ったわね、本当に」
 魔女参謀が言った。彼女もテラーマクロが嫌いであった。
「将軍もわし等の誘いについていればのう」
「変わっていたでしょうね。そう思うと残念だわ」
 鬼火司令と妖怪王女は残念そうに言った。
「しかしそれがあの男の選んだ道じゃ」
「私達にそれをとやかく言うことはではしないわ」
 幽霊博士と魔女参謀はそこで結論を出した。結局将軍はドグマにおいてスーパー1と最後まで戦った。彼等はジンドグマで戦った。そして今再び共にいる。
「惜しいのう、下らぬしがらみさえ忘れられればより素晴らしい男なのに」
「それが出来ないのよね」
 彼等はメガール将軍が嫌いではなかった。だからこそ残念だったのだ。
 四人は宴が終わるとその場から一人ずつ消えた。そしてそれぞれの場所に戻っていった。

 ウォーターフロントの水族館は水中ドームで有名である。その中にはシアトル湾に生息する蟹や魚達がいる。
 その前に彼等はいた。バダンの戦闘員達である。やがて一体の怪人がやって来た。
「一条ルミはいるか」
 ショッカーの泡蟹怪人カニバブラーである。怪人はその後ろに数人の戦闘員達を引き連れていた。
「ハッ、こちらに」
 戦闘員の一人が縛られたルミを引き立ててきた。
「ならばよい」
 カニバブラーはそれを見て頷いた。
「大切な人質だからな。ゼクロスを誘き寄せる為の」
「果たして来るでしょうか」
「間違いなくね」
 ここでヘビ女が姿を現わした。
「これはようこそ」
「うん、よくやってくれているみたいだねえ」
 彼女は戦闘員と怪人から敬礼を受けながら満足気に笑った。
「イヒヒヒヒヒ、見れば見る程可愛い娘だよ」
 ルミの顔を嘗め回す様に見る。ルミはそれに対し嫌な顔をした。
「ゼクロスを始末したら食べてしまうかい。女の子の肉は柔らかくて美味しいんだよねえ」
「その時は我等もご相伴に預からせて下さい」
 カニバブラーは嬉しそうに言った。
「そうだねえ、ゼクロスを倒したら宴会といこうかい。シャドウ様もお呼びしてね」
「それは楽しみです」
「だろう、早くゼクロスが来てくれるといんだがねえ」
 彼女は上機嫌であ
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