暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
港町の毒蛇
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姿をあらわした。ブラックサタンの音波怪人カマキリ奇械人である。
「やはり来たか」
「ギリギリギリ」
 怪人は右腕に巨大な鎌を出した。そしてそれをゼクロスに向かって投げ付けた。
「ムッ」
 ゼクロスはそれを左にかわした。だがその背に鎌が戻って来る。
「ブーメランか」
 彼はそれを屈んでかわした。怪人はそれを受け取ると今度はそれで斬りかかって来た。
「おそらくそれだけではないな」
 その予想は当たった。怪人は左腕に鎖鉄球を出してきた。
 それをぶつけて来る。ゼクロスはそれを受け止めた。
「ムン!」
 そして投げる。怪人は受身をとり着地した。
 着すると同時に再び鎌を放ってくる。鎌はゼクロスを両断した。
 かに見えた。しかしそれは幻影であった。
「生憎だったな。俺は幻影を作り出すこともできるのだ」
 怪人の後ろから声がした。それはゼクロスのものであった。
「死ね」
 彼は言った。そして怪人の背に何かを取り付けた。
 それは衝撃集中爆弾であった。ゼクロスはそれを怪人の背に取り付けると上に跳んだ。
 怪人は爆死した。ゼクロスは再び建物の上に着地した。
 その後ろから何者かが襲い掛かってきた。
「また来たか」
 ネオショッカーのミイラ怪人ヒカラビーノであった。怪人は両手から包帯を放ってきた。
「今度はミイラ男か」
 ゼクロスは感情を込めずに呟いた。
「ならば戦い方ははっきりしている」
 彼はまず両肩から煙幕を放った。そしてその中に消えた。
「ガビッ!?」
 怪人は煙の中でゼクロスを探した。だが何処にもいない。
 包帯を放つ。四方八方にばら撒くように。だがゼクロスは何処にもいない。
「俺はここだ」
 不意にその煙幕の中から声がした。
「ガビーーーノッ!」
 怪人は奇声を発しそこへ攻撃を仕掛けた。だがゼクロスはそこにはいなかった。
「残念だったな」
 ゼクロスは怪人の真横にいた。そして腕から何かを放ってきた。
 それは超音波であった。彼は音波砲も装備しているのだ。
「ミイラ男なら乾燥している。衝撃には弱い筈だ」
 その通りであった。怪人は音波攻撃を受けもがき苦しんでいる。
「ガビーーーーッ!」
 それに耐えることは出来なかった。怪人は崩れ落ち爆死して果てた。
「もういないか」
 ゼクロスは気配が全て消えたのを察して呟いた。
「それにしても一度に四体もの怪人を送り込んで来るとはな」
 彼は道路に着地し変身を解きながら呟いた。
「やはりバダンはこの地で何かを企んでいるのか」
 彼はマシンを呼んだ。やがてヘルダイバーが前に停まった。
「少し調べる必要があるな。一体誰がいて何をするつもりなのか」
 村雨は夜のシアトルを回った。そしてバダンの影を捜し求めた。
 だがその日は何も見つける
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