港町の毒蛇
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うした戦略が背景にあった。
そして多くの拠点を設けアジアと関わろうとする。太平洋戦争もベトナム戦争もその一環であった。APECはその戦略の集大成的な存在である。元々はオーストラリアと日本が打ち出した構想であったが。
そのシアトルのアジア寄りの象徴とも言えるのがチャイナタウンであった。ニューヨークやサンフランシスコにもあるがこのシアトルのものも有名である。
真夜中なので道には誰もいない。華やかな街も今は暗闇に包まれている。
村雨は一人その中を歩いていた。まるで何かを探るように。
その彼に向けて何かが投げられた。村雨はそれを咄嗟に叩き落とした。
「これは!?」
それはナイフであった。そこへ次々と投げられてくる。
「ムッ!」
村雨は上に跳んだ。そして建物の上に着地した。
「バダンかっ!?」
彼は既にゼクロスに変身していた。そして左右を見回す。
彼の周りを戦闘員達が取り囲んでいる。皆その手にナイフを持っている。
「やはりな」
ゼクロスはそう言うと肘の手裏剣を取り出した。
そして投げる。一つを投げるとまた一つ投げる。
「ギッ」
戦闘員達はそれを受け倒れる。ゼクロスは投げながら建物の上を跳ぶ。
そこに新手が来た。デストロンの光線怪人ピッケルシャークである。
「来たか」
彼は建物の上を跳び回りながら怪人を見た。怪人はゼクロスの方に跳んで来る。
「ヒルーーーーヒルーーーー」
そして右手のピッケルを振り下ろす。ゼクロスはそれをかわした。
移動を止める。そして怪人と向かい合う。
左腿から電磁ナイフを取り出した。それで斬り掛かる。
怪人はそれをピッケルで受け止めた。ゼクロスはそこに蹴りを入れる。
腹を蹴られ怯む。その後頭部にナイフを突き立てた。
「ヒルーーーーーッ!」
怪人は断末魔の叫び声を出して倒れた。そして爆発と共に消えた。
ゼクロスは下に降りた。そこに新たな敵がやって来た。
今度は下からだ。ゲドンの甲殻怪人獣人カタツムリである。
「ゲォゲォゲォゲォゲォゲォゲォ」
彼は奇声を発しながらやって来た。そして口から泡を吐き出す。
ゼクロスは横に身を捻りかわした。そして手の甲から何かを取り出した。
それはマイクロチェーンだった。彼はそれを怪人に向けて投げ付けた。
チェーンが怪人の首に巻き付く。ゼクロスはそれを引いた。
「ゲォ!?」
怪人は抵抗する。だがゼクロスはそこで電撃を流した。
「ゲォーーーーーッ!」
カタツムリは水分が多い。その為電流をよく通す。怪人は忽ち悶死して爆発した。
「これで終わりではないな」
ゼクロスは咄嗟に新手の気配を察した。やはりもう一体やって来た。
「ギリギリギリギリギリギリ」
何と両眼が髑髏になっている不気味な怪人が
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