麗わしの島の戦い
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の主戦力はあくまで改造魔人であった。他の組織の大幹部達と同等の戦闘力及び位を持つ彼等はそれ自体が最大の戦力であったのだ。
「だが面白いな。果たしてどのような兵器か」
彼はほくそ笑んだ。
「あのゼクロスを葬り去れればそれでよし。それでわしの名もさらに上がるというものよ」
彼は笑ってその部屋を後にした。部屋は闇の中に消えていった。
城と沖はバリ島においてバダンの捜索を続けていた。そしてライステラスに謎の一隊が向かっているとの情報を掴んだ。
「臭いな」
道をバイクで進みながら城は言った。
「はい、レーダーの反応が普通のものとは明らかに違いますし」
沖はXマシンのレーダーを見ながら答えた。
「すぐに行きましょう」
「ああ、そこにいる奴は大体察しがつくがな」
二人はそう言ってライステラスに向かった。
「よし、準備はいいな」
ヨロイ騎士は緑の棚田の中で戦闘員達に対して指示を出していた。
このライステラスはウプド郊外にある。標高は八〇〇メートルであり中々涼しい。その緑の田園地帯はのどかで優雅ですらある。
だが今ここにバダンの悪の戦士達がいた。彼等は周囲に散りこの田園地帯を次々と占拠していった。
「よし、作戦は順調なようだな」
ヨロイ騎士は戦闘員達の動きを見ながら言った。
「ライダー達が来る前にここを我等の陣地とするのだ」
その指揮は的確である。やはり古から騎士だっただけはある。
「待てっ!」
だがそこに声がした。
「来おったな」
ヨロイ騎士はその声がした方に振り向いた。
そこは棚田の上の方であった。そこに二人の戦士達がいた。
「城茂、そして沖一也よ」
ヨロイ騎士はその二人の戦士の名を呼んだ。
「今ここで倒してくれる」
「貴様にそれができるかな」
城は彼を挑発するように言った。
「ほざくな、かかれっ!」
それに対してヨロイ騎士は剣を振るった。散っていた戦闘員達が集まり二人に襲い掛かる。
「来たな」
二人は身構えた。変身することなく戦闘員達を倒していく。
「絡め取れっ!」
ヨロイ騎士が指示を出す。戦闘員達が二人の左右に回り鎖を投げる。
「ムッ」
それは二人の両腕、及び両足をとった。
「さあ、どうする」
ヨロイ騎士は二人を見上げて言った。
「このままでは力尽きるぞ」
まるで何かを待っているかのような口調であった。
「この程度でっ!」
沖が叫んだ。そしてその鎖を引き千切った。城もそれに続いた。
ヨロイ騎士はそれでも攻撃を止めない。執拗に鎖を投げさせ二人を絡め取ろうとする。まるでその体力を徐々に奪っていくように。
「フフフフフ」
彼はその様子を眺めながらほくそ笑んでいた。そこに何かがやって来た。
「ヨロイ騎士よ、待たせたな!」
「
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