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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
麗わしの島の戦い
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ライダーを倒せればよいのだがな」
「それが出来る怪人がおらんのだ。相手も手強いことだしな」
「やはり我々が出向くのが一番か」
 ヨロイ騎士が意を決した顔で言ったその時だった。
「まあ待てヨロイ騎士よ、それにはまだ早いのではないか」
 不意に部屋に一体の古代エジプトの棺が現われた。
「来たか」
 二人はその棺を見て言った。
「うむ、お主達のことが心配になってな」
 その棺の中からマシーン大元帥が姿を現わした。
「よく来てくれたな、マシーン大元帥」
 二人は彼の姿を認めると急に表情を明るくさせた。
「何を水臭い、我等は常に一緒ではないか」
 彼は二人に対して言った。
「堅苦しいことは抜きだ、早速本題に入ろう」
「うむ」
 三人はそこにあるテーブルに着いた。
「どうやらストロンガーとスーパー1に苦戦しておるようだな」
「うむ、先程襲撃をかけさせたが」
「サラセニアンとオカッパ法師がやられてしまった」
 二人は口惜しさを滲ませて言った。
「そうか、あの二体の怪人がのう」
 大元帥はそれを聞いて顎に手を当てた。
「うむ、やはりあの二人は手強かった」
「おかげでライダーに対抗できる怪人がいなくなってしまった」
「怪人なら任せておけ」
 マシーン大元帥は二人の話を聞き終えて言った。
「わしがすぐに送ってやろう。そのことは心配無用だ」
「まことか!?」
 磁石団長が思わず声をあげた。
「うむ。ライダーにも対抗出来るような怪人なら何体か持っている。それもこのバリ島の気候に合ったものをな」
「おお、それは有り難い。これであの二人を倒せるぞ」
 ヨロイ騎士も声を出した。
「だがそれだけではライダー達は倒せん」
 マシーン大元帥はここで声を厳しくさせた。
「的確な作戦がなくてはな」
「うむ」
 二人はその言葉に表情を引き締めた。
「ここは二手に分かれて動くべきだと思うが」
「今までと同じようにか」
「そうだ。まずはヨロイ騎士が陽動部隊を率いる」
「うむ」
 ヨロイ騎士はそれに対して頷いた。
「そして磁石団長が主力部隊を率いる」
「挟み撃ちにするつもりだな」
「その通りだ」
 マシーン大元帥は磁石団長の言葉に頷いた。
「まずヨロイ騎士がライダー達を誘き出す。そしてその背後から磁石団長が襲い掛かる。そして奴等を一網打尽にするのだ。幸いこのバリ島は陽動を仕掛けるにはもって来いの場所だしな」
 観光地だけあってテロにも悩まされているのである。
「相変わらず見事な作戦だな」
「フフフ、世辞はいらぬぞ」
 マシーン大元帥は二人の言葉に対して不敵な笑みを浮かべた。
「それよりもこちらのこてゃ頼んだぞ」
「任せておけ」
 二人は胸を張って答えた。
「必ずやライダー達を始末してくれよう」

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