宮殿の人狼
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トを受けつつ怪人に迫る。怪人はその右手にサーベルを握っている。
「エエエエエ」
そして奇妙な叫び声を再び発する。次第に間合いを詰めていく。
斬りかかった。ライダーはそれを後ろにのけぞってかわした。
「ムンッ!」
その力を利用して空中で後転する。足の先でそのサーベルを蹴った。
「エッ!?」
怪人の手からサーベルが飛んだ。それは空中で回転し地面に突き刺さった。
「今度はこちらの番だ」
ライダーはそう言うと間合いを一気に詰めた。武器を失い狼狽した怪人はそれに対処できなかった。
「トォッ!」
まずはチョップを繰り出した。それは怪人の喉を撃った。
ライダーの攻撃は終わらない。さらに拳を繰り出し膝で蹴る。これで怪人の姿勢は完全に崩れた。そこに一気に畳み掛ける。
「ライダァーーーーパァーーーーンチッ!」
拳を連続で繰り出した。そしてそれで怪人を激しく撃った。これで決まりであった。
怪人は倒れた。そしてカメストーンも爆死した。
「力もかなり上がっているようだな」
オオカミ長官は今しがた怪人をしとめたライダーの拳を見て言った。
「当然だ、何時までも同じところに留まっているライダーではない」
ライダーは彼を指差してそう言った。
「ふむ、確かにな」
彼はステッキを相変わらず弄びながらそう言った。
「だが今見ただけでは断定は出来ん」
そう言うとライダーと正対した。
「俺も一度手合わせしておこうか」
「望むところだ」
こうして両者の闘いがはじまった。
まずはオオカミ長官が牙を出してきた。
「喰らえっ!」
おしてその牙を投げ付けて来た。
「ムッ!」
ライダーは横に動いた。それまでいた場所が爆発に包まれる。
「ルリ子さん、安全な場所に」
「はい」
ライダーは彼女を避難させた。そして改めて長官と対峙する。
「今のはほんの小手調べ」
長官は余裕を保ったまま言う。
「これはどうかな」
今度はステッキを手にライダーに挑みかかって来た。
「ムッ」
ライダーはステッキを防いだ。そして拳を繰り出す。
「甘いな」
だが長官は慌てない。冷静にその拳をステッキで防ぎ逆に膝蹴りを放つ。
ライダーはそれを己の膝で相殺した。そして手刀を繰り出した。
「やはりそうきたか」
長官は後ろにステップしてそれをかわした。そして間合いを離した。
「これ位でいいだろう」
彼は不敵な笑みと共に言った。
「貴様の腕前はあらためてよくわかった」
「ここで決着をつけるのではないのか!?」
「残念だったな。俺は場所を選ぶのだ」
彼はクールな声で言った。
「貴様との決着をつけるべき場所はここではない。そこで貴様を倒してやる」
「そうか」
「もっともそれは貴様が俺の作戦を阻止できたら
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