宮殿の人狼
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右に戦闘員達を従えたその男は言った。
「オオカミ長官・・・・・・!」
「いかにも」
オオカミ長官はルリ子に名を呼ばれ悠然とした態度で答えた。
「流石に俺のことは知っているか。誇り高き狼男の末裔を」
「知らないとでも思っているの!?」
ルリ子は左右を怪人達に取り囲まれながらも毅然と彼を睨みつけて言った。
「貴方のことは色々と聞いているわよ」
「ふむ、それはこちらとて同じことだ」
オオカミ長官は右手に持つステッキを弄びながら言った。
「ショッカーの時から我々に対し刃向かってきた女、それを忘れたことなどない」
そう言うと目に残忍な光を宿らせた。
「生け贄には丁度いい。我が力をより強くする為にな」
「クッ・・・・・・」
ルリ子は左右から怪人達に押さえられた。
「さて、と覚悟はいいな」
長官はなおも彼女に対し言葉を続ける。
「今ここで偉大なる祖先に捧げてもよいが風情に欠ける。生け贄を捧げるにはより素晴らしい場所がある」
彼はそう言うとパリの南西の方角に目をやった。
「そこで貴様を生け贄としよう。美しい女はそれだけで価値がある」
「待てっ!」
そこで橋の下から声がした。
「生きていたか」
オオカミ長官はそれを聞いて顔をそちらに向けた。
「この程度で死ぬとは全く思っていなかったがな」
そこには仮面ライダー一号がいた。
「だがそうでなくては面白くはない」
オオカミ長官は彼を睨みつける一号に対し悠然とした態度を崩さない。
「女はとりあえずは放っておけ」
彼は怪人達に対し命令した。
「まずはライダーからだ」
「ハッ」
怪人達はそれに従い左右に散った。ライダーも橋の上に降りて来た。
「かかれっ、まずはライダーから先だっ!」
オオカミ長官がステッキを振るう。それに従い怪人と戦闘員達が一斉に動いた。
「エエエエエエーーーーーッ!」
まずはカメストーンが来た。怪人は左手からオーロラを放つ。
「トォッ!」
ライダーはそれを上に跳躍してかわす。そこにクチユウレイが襲い掛かる。怪人は歯を投げ付けながら空中でライダーに迫る。
「ムッ」
ライダーはその動きを冷静に見ていた。そして歯をかわしつつ怪人の動きを冷静に見ていた。
「来るな」
爪で切り裂かんとしてきた。ライダーはその爪をかわし逆にその手を取った。
「ライダァーーーーきりもみシューーーーートォッ!」
そして頭上で激しく回転させ投げ飛ばす。怪人は地面に叩き付けられ爆死した。
「今度は貴様だっ!」
そしてカメストーンと対峙する。その周りを戦闘員達が取り囲む。
「ライダー、戦闘員は私に任せてっ!」
ルリ子がその脇に来た。そしてライダーに迫る戦闘員達を次々と倒していく。
「頼むっ!」
ライダーは彼女のサポー
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