古都の鬼神
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を聞き頷いた。
「とりあえずは成功だったと見てよいな」
「はい」
サングラスの男はそう答えた。
「フフフ」
死神博士はそれを聞くと不敵に笑った。
「どうやら私の腕はまだまだ衰えてはおらぬらしい」
そう言うと席を立った。
「面白い。気が乗ってきた。すぐに戻るとするか」
「どちらにですか」
「決まっている。研究室だ。すぐに強化に移るぞ」
「ハッ」
死神博士はサングラスの男を引き連れ闘牛場をあとにした。
「あの若造共に敗れるわけにはいかぬ。私の力をもってすればどのようなものでも作れる」
彼はその不敵で自信に満ちた笑みを浮かべたままであった。
「バダンの若き天才達か。どのような者達かは知らぬが私を越えられるかな」
そして彼はバルセロナから消えた。スペインの空は何処までも晴れ渡り赤い太陽が照らしていたが彼のその笑みは陰惨なものであった。
古都の鬼神 完
2004・5・2
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