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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
古都の鬼神
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に着地したスーパー1は彼に対し言った。
「だが俺が重力を操れることを忘れていた。そしてそれから何を出すのかも」
「確かにな・・・・・・」
 彼は口から煙を出しながら言った。
「わしの負けだな。最早心臓もズタズタにされてしまった」
 見れば左胸が破損している。先程の蹴りで心臓を潰されたらしい。
「最後位は大人しく死んでやろう。生き返ることも出来ぬしな」
 彼はそう言うとスーパー1から間合いを離した。
「筑波洋に伝えておけ。貴様を倒せなかったのが心残りだったとな」
「わかった」
 スーパー1はその申し出を受け入れた。
「ならばよい。ではわしも去るとしよう」
 そして川の中に身を躍らせた。
「偉大なるバダンの首領に栄光あれーーーーーっ!」
 そして彼は川の中に消えた。暫くしてその中で大爆発が起こった。
「ネオショッカーを支えた大幹部の最後か」
 スーパー1はその爆発を船の上から見ていた。やがて水面は落ち着きを取り戻し戦いの幕が降りたことを告げた。

 タイでの戦いは終わった。沖と竜はそれを例の屋台で祝っていた。
「お兄さん達機嫌いいね」
 それを見た兄ちゃんの一人が言った。
「うん、ちょっとね」
 沖はそれに対し笑顔で答えた。
「機嫌いいならどしどし注文してくれよ」
 もう一人が言った。
「わかってるよ、じゃんじゃん持って来てくれよ」
 沖はそれに対してそう言った。待つまでもなく料理が山のように運ばれて来る。
 二人はそれを食べる。ビールも注文する。
「これでこの料理ともお別れだと思うとなあ」
 沖はタイ風カレーを食べながら言った。
「少し残念ですね」
 竜もそれに同意した。彼は魚料理を口にしている。
「まあ心配いらないって。俺達すぐにでっかい店持つからさ」
「そうそう、それを楽しみにしてくれよ」
 店の兄ちゃん達はそんな彼等に対し笑顔でそう言った。
「だったらいいけれどな」
「ついでにモグリの仕事からも足を洗ってくれれば」
 二人は言葉を返した。
「マイペンライ、マイペンライ」
 だがそれに対する彼等の返事はいつもこれである。
「店が立ったら止めるよ。そして店を大きくするんだ」
「何時かでっかいレストランを建ててやるよ」
「期待しているよ」
 二人は微笑んでそう言った。後に本当に大きな店になる。世の中とはわからないものである。

 死神博士は魔神提督が敗れたという話をスペインで聞いていた。
「そうか」
 彼はその時バルセロナの闘牛場にいた。
「その強さはどうであった」
 彼はスーツに身を包んだサングラスの男に対して問うた。
「かなりのものだったとか。一度はスーパー1を退けたらしいです」
 そのサングラスの男は小声で彼の耳に囁きかけた。
「成程な」
 彼はそれ
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