古都の鬼神
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そしてそこから機銃で掃射をかける。
「ムッ!」
それは船の縁やスーパー1の周りを撃った。水面を銃弾が走る。
「これだけではないぞ」
今度は口から牙を出した。そしてそれをスーパー1に投げ付ける。
「ウォッ!」
それは爆弾であった。スーパー1は危ないところで上に跳び難を逃れた。
「まさかこれ程多彩な攻撃を持っているとは」
スーパー1は着地して構えを取り直しつつ言った。
「わしが改造人間を正体に持たぬから甘く見ておったか」
魔神提督はスーパー1に対し不敵な声で言った。
「わしはこの姿しかない。だがのう」
そしてニヤリ、と笑った。
「この姿が改造人間と同じ力を持っておるのだ」
「クッ・・・・・・」
「わしはこの身体のほぼ全てが機械となっておる。そう、改造人間なのじゃよ」
彼は心臓と頭脳以外は機械なのである。
「姿形だけで判断は出来ん。それを死んで理解するがいい」
そう言うと再び機銃を放ってきた。
「死ねィ、スーパー1!」
だがスーパー1はそれをかわした。そして水面へ向かう。
「水中か。ならばこれを受けよ!」
そして再び牙を取り出す。その時だった。
「ムッ!」
魔神提督は投げようとしたところで動きを止めた。スーパー1は水中には向かわなかったのである。
彼は水面にいた。何とその上に立っていたのだ。
「これはどういうことだ・・・・・・」
魔神提督はそれを見て思わず呆然となった。
「マシンにも乗っておらぬというのに」
「魔神提督、貴様は重大なことを忘れていた」
水面に立つスーパー1は彼を指差して言った。
「俺は重力を調節することが出来る。だから水面に立つことも可能なのだ」
「クッ、そうであった。五つの腕と赤心少林拳だけではなかったのだったな」
「そしてこれはもう一つ俺に素晴らしい力を与えてくれている。今からそれを見せてやる!」
彼はそう言うと跳んだ。
高い何処までも登っていく。まるでスカイライダーのセイリングジャンプのようだ。
「まさか・・・・・・」
魔神提督は上を見上げて呟いた。
「そのまさかだ!」
スーパー1は上空で叫んだ。その高さは最早雲を掴まんばかりであった。
「喰らえ・・・・・・」
そこから急降下する。風を切り凄まじい唸り声が響く。
「スーパーライダァーーーーー」
空中で型をとる。赤心少林拳の型だ。
「月面宙返りキィーーーーーック!」
そして蹴りを放つ。それは魔神提督の胸を直撃した。
「グフウゥッ・・・・・・」
それでも彼は立っていた。だが全身から煙を噴き出していた。かなりのダメージを受けていることは明らかだった。
「恐ろしいまでの威力だ。まさかパワーアップしたわしまで倒すとはな」
「魔神提督、確かに貴様は強かった」
船
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