古都の鬼神
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スーパー1に向かって来る。その手には鋭い斧が握られている。
スーパー1は落ち着いて腕を替えた。銀の腕、スーパーハンドである。
「行くぞっ!」
そしてその腕を構え立ち向かう。トカゲバイキングはそれに対し斧を振り下ろした。
斧は唸り声をあげて襲い掛かる。スーパー1は斧ではなくそれを持つ手を打った。
「グエエッ!」
怪人が呻き声を漏らす。彼は肘を打ったのだ。
動きが止まったところに掌底を入れる。それは腹に入り怪人は後ろにのけぞった。
「まだだっ!」
さらに追い打ちをかける。斧を蹴り飛ばしその腕を掴んだ。
「喰らえっ!」
そして投げる。怪人は床に叩き付けられた。
さらにそこに肘を入れる。それは喉に決まり怪人の息の根を止めた。
トカゲバイキングも爆死した。スーパー1はその爆風を後ろに受けつつさらに進んだ。
「おのれっ、来るとは思っていたが」
魔神提督は戦闘員達を引き連れスーパー1がいる方へ向かっていた。
「これ程早く来るとはな」
彼の索敵能力を甘く見ていた。彼はその迂闊さを呪った。
「ですが今からでも対処は可能です」
それに対し側にいる戦闘員の一人が言った。
「スーパー1を倒せばいいのですから」
「そうだったな」
魔神提督はその言葉を聞き微笑んだ。そして落ち着きを取り戻してきた。
「そこか、魔神提督!」
前からスーパー1の声がした。竜も一緒である。
「おう、貴様を成敗する為に来てやったぞ!」
彼は剣を抜きそれでスーパー1を指し示しながら言った。
「望むところだ、来いっ!」
スーパー1も来た。二人は狭い廊下で互いにぶつかり合った。
スーパー1は銀の拳で立ち向かう。魔神提督はそれに対し剣を振るう。
一見魔神提督の方が有利であった。しかしスーパー1はその素早い身のこなしと拳法の腕で彼を寄せ付けなかった。
「クッ、やはり手強いのう」
提督は剣でスーパー1の攻撃をしのぎながら言った。
「魔神提督、ここが貴様の墓場だっ!」
スーパー1の攻撃は続く。彼は次第に押されてきた。
「だがのう」
しかし彼はまだ余裕があった。
「あしにも切り札があるのじゃ」
彼はそう言うと間合いを離し胸に手を当てた。
「行くぞっ!」
そう叫ぶと全身が光った。鎧の光がさらに強くなった。
「ムッ!?」
スーパー1はそれを見て思わず声を漏らした。今までとは雰囲気が異なると感じた。
「行くぞ、スーパー1」
魔神提督は再び剣を構えた。そしてスーパー1に切りかかってきた。
「ウォッ!」
スーパー1はその剣裁きを見て思わず唸った。先程までとは全く違っていた。
速かった。それだけではない。力も相当なものであった。
「フフフ」
魔神提督は笑っていた。まるでその力を楽しん
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