暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
古都の鬼神
[14/19]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
スーパー1に向かって来る。その手には鋭い斧が握られている。
 スーパー1は落ち着いて腕を替えた。銀の腕、スーパーハンドである。
「行くぞっ!」
 そしてその腕を構え立ち向かう。トカゲバイキングはそれに対し斧を振り下ろした。
 斧は唸り声をあげて襲い掛かる。スーパー1は斧ではなくそれを持つ手を打った。
「グエエッ!」
 怪人が呻き声を漏らす。彼は肘を打ったのだ。
 動きが止まったところに掌底を入れる。それは腹に入り怪人は後ろにのけぞった。
「まだだっ!」
 さらに追い打ちをかける。斧を蹴り飛ばしその腕を掴んだ。

「喰らえっ!」
 そして投げる。怪人は床に叩き付けられた。
 さらにそこに肘を入れる。それは喉に決まり怪人の息の根を止めた。
 トカゲバイキングも爆死した。スーパー1はその爆風を後ろに受けつつさらに進んだ。
「おのれっ、来るとは思っていたが」
 魔神提督は戦闘員達を引き連れスーパー1がいる方へ向かっていた。
「これ程早く来るとはな」
 彼の索敵能力を甘く見ていた。彼はその迂闊さを呪った。
「ですが今からでも対処は可能です」
 それに対し側にいる戦闘員の一人が言った。
「スーパー1を倒せばいいのですから」
「そうだったな」
 魔神提督はその言葉を聞き微笑んだ。そして落ち着きを取り戻してきた。
「そこか、魔神提督!」
 前からスーパー1の声がした。竜も一緒である。
「おう、貴様を成敗する為に来てやったぞ!」
 彼は剣を抜きそれでスーパー1を指し示しながら言った。
「望むところだ、来いっ!」
 スーパー1も来た。二人は狭い廊下で互いにぶつかり合った。
 スーパー1は銀の拳で立ち向かう。魔神提督はそれに対し剣を振るう。
 一見魔神提督の方が有利であった。しかしスーパー1はその素早い身のこなしと拳法の腕で彼を寄せ付けなかった。
「クッ、やはり手強いのう」
 提督は剣でスーパー1の攻撃をしのぎながら言った。
「魔神提督、ここが貴様の墓場だっ!」
 スーパー1の攻撃は続く。彼は次第に押されてきた。
「だがのう」
 しかし彼はまだ余裕があった。
「あしにも切り札があるのじゃ」
 彼はそう言うと間合いを離し胸に手を当てた。
「行くぞっ!」
 そう叫ぶと全身が光った。鎧の光がさらに強くなった。
「ムッ!?」
 スーパー1はそれを見て思わず声を漏らした。今までとは雰囲気が異なると感じた。
「行くぞ、スーパー1」
 魔神提督は再び剣を構えた。そしてスーパー1に切りかかってきた。
「ウォッ!」
 スーパー1はその剣裁きを見て思わず唸った。先程までとは全く違っていた。
 速かった。それだけではない。力も相当なものであった。
「フフフ」
 魔神提督は笑っていた。まるでその力を楽しん
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ