古都の鬼神
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に気付いた。
「じゃあこれを使いましょう」
彼は早速一台のバイクを呼び寄せた。
それはXマシンであった。それを見たバンコクの市民達が好奇心に満ちた目で見る。
「おい、ハーレーかよ」
「また派手なバイクに乗ってる兄ちゃんだな」
「ちょっと見せてくれよ」
皆わらわらと寄って来る。
「ちょ、ちょっと待って」
沖は苦笑いをしながら彼等に帰ってもらおうとする。だが彼等は細かいことは気にするな、と言わんばかりである。
「マイペンライ、マイペンライ」
大体においておおらかなタイ人である。沖があまり強く言わないこともあり彼等はXマシンを興味深げに見ている。
「いいよなあ、俺も何時かこんなのに乗ってみたいな」
「ああ、五〇CCじゃなくてな」
そんな話をはじめた。だが飽きたのかやがて去って行った。
「参ったなあ、ハーレーじゃないのに」
沖は彼等が去った後も暫く苦笑したままであった。
「何はともあれ始めますか」
竜はそれに対して落ち着いたものである。そして沖にXマシンを使うよう促した。
「はい」
彼はレーダーのスイッチを入れた。Xマシンの特徴は索敵能力の高さにある。
沖は暫くの間レーダーを見ていた。そしてある地点に反応を見た。
「成程」
彼は顔を見上げある建物を見た。そこはこの地域によくある平凡なものであった。
「あれです」
彼はその建物を指差した。二人は早速その建物に向かった。
建物の中に入る。そこは一見ただの廃屋であった。
二人はその中を探る。やがて竜が床に何かを見つけた。
「そこですね」
開けてみる。その下は階段が何処までも続いていた。
そこを降りていく。やがて鉄の扉の前に来た。
沖は怪力でそれをこじ開ける。忽ち警報が鳴り響いた。
「まさか!」
戦闘員達はそれに対し一斉に動き出した。すぐに入口へ向かう。
「いたぞ、スーパー1だ!」
彼は既に変身していた。そして向かって来る戦闘員達を竜と共に次々と倒していく。
「これ以上はやらせん!」
やがて怪人が姿を現わした。
「フニャオーーーーーーッ!」
ゲドンの毒爪怪人黒ネコ獣人である。怪人はその爪でライダーを切り裂かんとする。
だがスーパー1はそれを蹴りで弾き飛ばした。そして身構えた。赤心少林拳の構えである。
「行くぞっ!」
そして怯んでいる怪人に向けて突進した。その両手を振るった。
「スーパーライダァーーーー諸手頚動脈打ちっ!」
それで黒ネコ獣人の首を撃った。首の骨を叩き折られた怪人はそれで倒れ爆発した。
二人はそのまま進む。向かって来る戦闘員達は倒していく。
またもや怪人が現われた。ゴッド悪人軍団の一人トカゲバイキングである。
「グルルルルルルルルルッ!」
怪人は無気味な唸り声を挙げ
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