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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
古都の鬼神
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た。
「この装置はいずれ大いに役に立つだろう。それをまずテストとして見たいのだ」
「フン、むしがいいのう」
 魔神提督はそれを聞いて言った。
「だが良い」
 しかしその声は不服そうであったが了承したものであった。
「わしは今はスーパー1さえ倒せればそれでいい。これで倒せるのならな」
「そうだろう」
 彼はそれを聞いて頷いた。
「心配する必要はない。それさえあれば仮面ライダースーパー1は必ず倒せる」
「そうであればいいがな」
「私を信じるのだ」
 彼は疑念の言葉に対し鋭い声で答えた。
「私の作ったものに欠けているものなどない」
 彼は自信に満ちた声で言った。
「私の腕を信じるのだ。そうでなければ最初から使わなければよい」
「大した自信だな」
 魔神提督はそれを見て言った。
「では聞こう。私の怪人達より優れた怪人がいるか」
 死神博士の言葉は続いた。
「私の開発した兵器より優れた兵器があるか」
 彼の言葉は自信よりも何か信仰めいたものがあった。
「私は首領よりこの才を認められたのだ。そしてショッカーの大幹部となった」
 彼はそれまでは学会では異端とも言える存在であった。科学や医学だけでなく占星術や錬金術にまで手を出していたのだから無理もないことではあるが。
「その私の作りしものに文句をつけるというのなら構わん」
 彼は右手に持つ鞭で魔神提督を指し示した。
「ならば使うな。それだけだ」
「誰が使わんと言った」
 魔神提督はそれに対して口の端で苦笑いを浮かべて言った。
「有り難く使わせてもらうと言ったのだ。わしとてお主の実力はよく知っているつもりだ」
「ならば良い」
 死神博士はそれを聞いて頷いた。だがその表情はまだ硬いままである。
 何かあったのか、と魔神提督はふと思った。しかしそれは口にも顔にも出さなかった。
「それではこれはどうして使うのだ」
「超電子ダイナモと同じだ。それをお主の身体に埋め込むのだ」
「そうか。それでは早速手術を頼む」
「うむ」
 こうして二人は部屋を後にして手術室に向かった。そして魔神提督は恐るべき力を手に入れた。

「やっぱり昨日のことは話題になっていますね」
 沖は例の屋台で朝食をとりながら現地の新聞を読んでいる。そして麺をすすった後竜に対して言った。
「そりゃ三回も爆発が起これば。しかも夜の街で原因不明のものがですよ」
 竜がそれに答えた。彼も沖と同じ麺を食べている。
「あんた達また何かやったのかい?」
 店の兄ちゃんが麺をさばきながら尋ねてきた。
「いや、そういうわけじゃないけれど」
 沖はそれを誤魔化そうとした。だが根が正直な彼である。すぐにそれがばれた。
「そしたらそんなに新聞を熱心に読むかい?普通新聞といったら興味あるところをちょこち
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