暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
樹林の獣人
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を倒すのはわしじゃあ。覚悟するんじゃの〜〜〜〜〜」
 彼は自信満々である。だがそれに対するアマゾンは何処かキョトンとしている。
「・・・・・・モグラ」
 彼は隣にいるモグラ獣人に顔を向けた。
「こいつ誰だ!?」
 そして呆気に取られた顔で問うた。
「デルザーの改造魔人だった岩石男爵だよ。アマゾン、そんなこと忘れるなよ」
 モグラ獣人はいささか呆れた様子で言った。
「何じゃあ御前等わしを知らんのかあ!」
 岩石男爵はそれを聞いて怒りの声をあげた。
「知ってるも知らないも何でここにいきなり出て来るんだよ」
 モグラは彼に顔を向けて言った。
「そう、アマゾン御前じゃなくて隊長ブランクが来ると思った」
「フン、どいつもこいつもわしを軽く見おって。わしはなあ、神出鬼没だということを知らんのかあっ!」
「そんなことはどうでもいいっ!」
 そこで怒りに満ちた声がした。
「こんなところで何をやっているのだっ!」
 百目タイタンが岩石男爵の側に姿を現わした。
「おお、タイタンか。悪いが助けはいらぬぞ」
「誰が助太刀なぞするか。貴様は持ち場を離れて何をやっている!」
 彼は激昂した声で彼を怒鳴りつけた。
「・・・・・・一体何をそんなに怒っておるのじゃ!?」
 岩石男爵は彼が何故怒っているのか理解出来なかった。
「これが怒らずにいられるか、貴様のその勝手な行動が一体どのようなことになるか考えられぬのか!」
「アマゾンライダーを倒すことか?」
 彼は何もわかってはいなかった。
「な・・・・・・」
 この言葉にさしものタイタンも絶句した。
(隊長ブランクに倒させる計画はこれで失敗か)
 タイタンは自分の計画が失敗に終わることを悟った。
(だがこの男がアマゾンを倒せればどのみち変わりはないな。ここは退いても構わぬか)
 彼は計算を終えた。そして男爵に対して言った。
「わかった。ではアマゾンライダーは貴様に任せよう」
「ほう、わかってくれたか」
 岩石男爵はそれを聞いて思わず嬉しそうな声をあげた。
「うむ。好きにするがいい。アマゾンライダーは貴様に任せるとしよう」
「流石はタイタンじゃのう。話がわかるわい」
(勝手に言っていろ。貴様はどうせ捨て駒だ)
 タイタンは心の中でそう毒づいたがあえて口にはしなかった。
「それでは期待するぞ。俺はこれで帰らせてもらう」
 彼はマントで全身を包んだ。
(隊長ブランクとかち合ったら面倒なことになるしな。ここは高見の見物としよう)
 彼は姿を消した。岩石男爵はあらためてアマゾンと対峙した。
「さてと、アマゾンよ」
 彼はアマゾンに顔を戻した。
「御前をぶったおすのはわしじゃあ。覚悟は出来とるんじゃろうなあ」
 右手に持つ棍棒で彼を指し示して言った。
「さあ行くぞ
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