樹林の獣人
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た。
「作戦を放り出してか!?そんな筈なかろう」
そう言いながらも奴なら有り得る、と思った。
「本当だ。俺も手を尽くして探したが一向に見つからんのだ。ここにいるのではないかと思い来てみたのだが」
彼は口元を顰めてバツが悪そうに言った。
「生憎だがこの地には俺しかおらん。そして他の者が来たならばすぐにわかる」
タイタンはそんなゾル大佐に対して言った。
(しかしあの男、何処へ行ったのだ)
タイタンはゾル大佐と話をしながら考えはじめた。
(また何か愚かなことをしていなければよいのだが)
その時だった。戦闘員が一人やって来た。
「百目タイタン、我等が同志がアマゾンライダーと遭遇しました」
「おお、隊長ブランクめ、思ったより早いな」
タイタンはそれを聞いて顔をそちらに向けて言った。
「いえ、それが・・・・・・」
戦闘員は隊長ブランクの名を聞いて顔を俯けた。
「どうしたのだ!?」
タイタンはそれを見て妙だと思った。そして問うた。
「遭遇したのは岩石男爵です」
「何っ、それは本当か!」
普段は冷徹で知られる彼が思わず声をあげた。
「はい、本当です。指令室にいらして下さい」
タイタンに肩を掴まれ問われた戦闘員は狼狽しながらもそう言った。
タイタンは指令室に半ば駆けながら向かった。ゾル大佐もそれに続く。
「モニターをつけろ。アマゾンに合わせてな」
タイタンは敬礼に対する挨拶もそぞろに戦闘員達に対して言った。すぐにモニターのスイッチが入れられる。
そこにはアマゾンが映っていた。まだ変身はしていない。
そして彼と対峙する人物。そこにいたのは紛れもなく彼であった。
「あの男、一体何を考えているのだ・・・・・・」
タイタンは彼の姿を認めて怒りで身体を震わせた。
「おいっ」
そして戦闘員達に対して顔を向けた。
「ここは暫く任せる。少し行って来るぞ」
そう言うとマントで全身を包んだ。そしてその中に消えていった。
「早いな」
ゾル大佐はそれを見て言った。
「だが今更行ってもどうなるものではあるまい。言って聞くよな男でもない」
大佐はモニターを見ながら言った。
「どのみち中近東は俺一人でどうにでもなる。ここはアマゾンの戦い方を見せてもらうとしよう」
彼は岩石男爵の所在を確かめられればそれでよかった。彼は粗暴な男爵を戦力とは考えていなかったのだ。だが所在が掴めていなくては首領に責任を問われる。そうすれば他の者に付け込まれる。それを避けたかっただけなのである。
彼は落ち着いた顔でモニターに映る戦いを観戦しはじめた。
「フッフッフ、アマゾンよここで会ったが百年目じゃあ〜〜〜〜〜」
岩石男爵は夜の街の道路で右手に持つ棍棒を振り回しながらアマゾンに対して言った。
「貴様
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