樹林の獣人
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した。
今度は頭から体当たりを仕掛ける。アマゾンはそこで身体を右に思いきり捻り蹴りを怪人の顔に浴びせた。
その蹴りは怪人の右目を直撃した。目を潰された怪人は怯んだ。
それを見逃すアマゾンではなかった。即座に身体を今度は左に捻り右腕から大切断を放った。
鰭が怪人の額を断ち切った。怪人は眉間から鮮血をほとぼしらせながら川の底に沈み爆発した。
次に来たのはドグマの食人怪人ジョーズワニであった。怪人はアマゾンの首に食い付かんと牙を向けてきた。
アマゾンはその顔を蹴り飛ばした。だが怪人は一向に怯まない。
「キシャシャシャシャシャーーーーーーッ!」
アマゾンはなおも拳と蹴りを浴びせる。しかしそれは一向に効果が見られない。
むしろ逆であった。怪人の動きは攻撃を受ければ受ける程速くなっているとうであった。
「これはどういうことだ・・・・・・!?」
アマゾンはそれを見て不思議に思った。そして攻撃を一旦止めた。
「まさかアマゾンの攻撃を吸収するのか!?」
かってそういう怪人がいたということも聞いている。ならばこちらにも考えがあった。
「ケケーーーーーーッ!」
アマゾンは奇声を発し怪人に襲い掛かった。そして左腕を大きく振り被った。
「これならどうだっ!」
そしてその腕を一閃させた。大切断であった。
怪人は唐竹割りにされた。これは吸収できるものではなかった。ジョーズワニも底に沈み爆発した。
「他にはいないな」
最早川の中には何者の気配もしなくなっていた。アマゾンはそれを確かめると水の上へ上がった。
「よおアマゾン、心配したぜ」
船の上にはモグラ獣人がいた。彼は既に戦いを終えていた。
「モグラの方も終わったみたいだな」
アマゾンは船の上に上がると彼の他に誰もいないのを確かめて言った。
「ああ。やっつけた奴等を川に捨てるのがえらく疲れたけれどな」
モグラは首を捻って笑いながら言った。
「多分また来る。けれど今度はアマゾンにも考えがある」
「考えって!?」
モグラ獣人はそれに対して問うた。
「すぐにわかる」
アマゾンは微笑んだ。そして夕暮れとなり夜となった。
三日後アマゾンはある街に入った。今までの小さな村ではなく少し大きめの都市であった。アマゾンの中にも都市はあるのだ。もっとも川沿いだけであるが。
二人は船を港に泊め街の中に入った。そしてホテルに泊まった。
「アマゾンが街に泊まるなんて珍しいな」
モグラ獣人は部屋に入って言った。
「うん。アマゾンこうした部屋はあまり好きじゃない」
アマゾンは答えた。
「じゃあどうして泊まることにしたんだい!?」
彼は不思議そうな顔をして問うた。
「すぐにわかる。夜になったら外に出よう」
「ああ」
こうして二人は暫し休
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