樹林の獣人
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ているらしい」
同席しているヨロイ騎士が言った。
「この前には死神博士と会っていたな」
磁石団長もいた。この二人はマシーン大元帥の同士達である。
「どうやらまた色々とコソコソ動き回っているようだな」
大元帥はそれを聞いて呟いた。
「あの男は汚い策を好むからな。またライダーを陥れようとしているのだろう」
ヨロイ騎士は正攻法を好む。従ってタイタンのやり方は好きではない。
「だが有効ではあるな。あの男は実際にそれまでそのやり方でかなりの戦果を挙げている」
マシーン大元帥はタイタンのやり方を批判したヨロイ騎士に対して言った。彼もまたどちらかというと正攻法を好むがタイタンのやり方を否定するつもりはなかった。
「マシーン大元帥の言う通りだな。タイタンはあのシャドウですら認めているからな」
磁石団長が言った。その通りであった。ゼネラルシャドウと百目タイタンはブラックサタンにおいてその勢力を二分しながらも互いの力は知っていたのである。
「どのみち今は我等には関係はないがな。奴が隊長ブランクと共に何をしようが我々に対して向けられるものではないのだしな」
マシーン大元帥は考える目をしている。
「しかしタイタンと組む者の中には危険な男もいる」
「・・・・・・あの男か」
ヨロイ騎士と磁石団長はそれを聞いて同時に言った。
「そうだ。あの男の動きには注意しろ。奴はタイタンに勝るとも劣らぬ策謀家だ。我々の隙も狙っているぞ」
「そうだな。あの男は危険だ」
磁石団長はそれを聞いて言った。
「タイタンやシャドウも危険だがあの男からも目を離してはなるまい」
ヨロイ騎士も考える目をしていた。
「我等の敵はライダー達だけではない。それだけはよく知っておかねばな」
マシーン大元帥の言葉が響いた。それは三人の心に深く刻み込まれた。
アマゾンは再び川の中に入った。見れば漁師達が何かを釣ろうとしている。
「電気ウナギをとろうとしているな」
アマゾンはそれを見て言った。見れば皆その手にゴム手袋をしている。
「電気ウナギって食えるのか!?」
モグラ獣人は彼に対して問うた。
「食べたことはある。けれどアマゾンは美味しいとは思わない」
アマゾンは苦笑して答えた。デンキウナギはよく知られているとおり身体の中に発電装置を持っている。これで周囲の小魚や蛙等を感電させてショック死させて食べるのである。尚デンキウナギはウナギの仲間ではなく独自の科である。
「そうなんだ。けれどそんな危なっかしい魚をよく捕る気になれるなあ」
モグラ獣人は漁師達の横を通り過ぎながら言った。
「ここには学者さんが来ることも多い。だから捕まえるのを頼まれること多い」
アマゾンには多くの生物が生息している。その生態は実に多様でしかも複雑である。そ
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