樹林の獣人
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噴き出た。彼は脚にも鰭があるのだ。
「グォッ!」
カメレオンファントマは思わず叫び声をあげた。そしてたまらず姿を現わした。
「もう一撃っ!」
アマゾンは回し蹴りを浴びせた。鰭を怪人に向けている。
蹴りが怪人を一閃した。そしてカメレオンファントマは横に両断された。
二人は穴を出た。その瞬間入口が爆発した。
そこにナイフが飛んで来た。二人はそれを咄嗟にかわした。
「ギリギリギリギリ!」
ナイフの主は怪人であった。デストロンの硬質怪人ナイフアルマジロである。
怪人は右腕の巨大なナイフを振るって来た。アマゾンはそれを身を屈めてかわす。
そして脚を払った。鰭により怪人の両脚を断ち切った。
そして倒れた怪人に覆い被さる。そしてその喉笛を喰い千切った。
「ギャオオオーーーーッ!」
怪人は断末魔の叫びと共に爆発した。アマゾンはそれを避け上に飛び上がる。
そして木の枝に着地した。その後ろにも敵がいた。
ネオショッカーの俊足怪人ジャガーバンであった。怪人はその刀でアマゾンの首を断ち切らんとした。
アマゾンはそれより速く怪人の腕を掴んだ。そして怪人と力比べを開始する。
「ヒャオーーーーゥ」
怪人は唸り声をあげた。そしてアマゾンを捻じ伏せんとする。
しかし二つの腕輪の力を身に着けているアマゾンの敵ではなかった。彼は力負けし木の下に投げ飛ばされた。
アマゾンはそこに急降下した。そして左手の鰭を一閃させた。
怪人の首と胴が分かれた。そして別々に爆発した。
「瞬く間に三体の怪人が倒されたか」
それを遠くから見る影があった。
「心配になり戻ってみればやはりな。アマゾンライダーとジャングルで戦うのは止めた方がよい」
それは百目タイタンであった。
「しかしそれならば何処で戦えばよいのだ」
傍らにいる隊長ブランクは彼に対し問うた。
「貴様はこの密林が何により支えられているかわかっておらんのか」
タイタンは彼に顔を向けその無数の眼で見た。
「この密林を支えているのは川だ。川の中ならば奴もあれ程は動けまい」
「そうか、そうだったな」
隊長はそれを聞いて思わず大きな声を漏らした。
「声が大きいぞ。アマゾンに知られる」
タイタンはそんな彼を嗜めた。
「済まぬ」
「わかればいい。それでは水の中で戦える怪人も必要だな」
「それなら問題ない。丁度おあつらえ向きのを用意してある」
「そうだったのか。ではそれを見せてもらおうか」
「うむ」
二人はその場から消えた。アマゾンも人の姿に戻りモグラ獣人と合流していた。
「そうか、タイタンはアマゾンで隊長ブランクと共にいるのか」
マシーン大元帥は自分の基地の会議室で席に座りそれを聞いていた。
「そうだ。そしてあの男に何かと策を授け
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