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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
樹林の獣人
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に覆われている。だが他の部分に比べて防御が弱い。これは稼動部分だからであろう。
(ここだっ!)
 アマゾンは心の中で叫んだ。そしてその喉に喰らい付いた。
「ケケーーーーーーッ!」
 奇声を発した。そして喉を食い千切った。
「グオッ!」
 隊長ブランクは首筋を手で押さえた。だが鮮血は止まらなかった。
「グオオオ・・・・・・」
 血は止まらない。彼は片膝をついた。その足下は既に血の海となっている。
「まさか鉄で覆われた俺の首筋を食い破るとは」
 彼は顔を見上げアマゾンを見て言った。
「御前の首筋確かに鉄に覆われていた。だが他の部分に比べ弱かった」
 アマゾンは鮮血に濡れた口で言った。
「だから食い破れた。他の部分では無理だった」
「そうだろうな。それでも俺の鉄の身体を食い破ることが出来るとはな」
 彼は死相を浮かべながらも言った。
「これでは俺が勝てる筈もないな」
 彼はそう言うと最後の力を振り絞り立ち上がった。
「それでは俺は去るとしよう。偉大なる先祖フランケンシュタイン様の許にな。幸いこの地は森に覆われている。あの方が眠られている場所とは違うがな」
 彼はそう言うと不敵に笑った。
「それでは俺は戻る、あの森へ。さらばだアマゾンライダー!」
 そう叫ぶと姿を消した。暫くして遠くの森で爆発が起こった。
「隊長ブランク・・・・・・敵ながら見事な最後」
 こうしてアマゾンでの戦いは終わった。

 二人の改造魔人が敗れたとの報告はすぐにバダン全体に伝わった。
「・・・・・・あの馬鹿者共が」
 タイタンはそれを自分の基地の中で聞いていた。
「これで手駒を二つも失ったことになる」
 彼は右手の上に作った炎をいらだたしげに握り潰した。
「まあそう怒るな。あの二人の替わりはいくらでもいるではないか」
 そこに一人の男がやって来た。
「・・・・・・貴様か」
 そこにいたのはオオカミ長官であった。
「どのみちあの二人はシャドウやマシーン大元帥への捨石にするつもりだったのであろう。ならば替わりの石を使えば良いだけだ」
「簡単に言ってくれるな。あの二人以上の力の持ち主などそうはいないぞ」
「そんなものすぐに見つかる。あの二人は力だけだったしな」
「頭も回る奴か」
「そうだ。そうならば幾らでもいるだろう」
「・・・・・・そうだな」
 タイタンはその言葉でようやく機嫌をよくした。
「だがそれでも不安がある。やはりマシーン大元帥もかなり切れる男だしな。シャドウは最早言うまでもない」
「だが奴の両腕はどうだ!?」
「両腕!?」
 タイタンはそう言ったところで気がついた。
「あの二人か」
「そうだ、あの二人は幾らでもつけいることが出来るだろう」
「確かにな。あの二人ならば与しやすい」
 そうであった
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