暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
樹林の獣人
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を押し潰そうとする。しかし彼はアマゾンの力を侮っていた。
 アマゾンは全身に力を込めた。そして岩石男爵を次第に押し返していく。
「ぬわにっ!?」
 岩石男爵はその予想外の力に驚いた。彼は自分の考えが浅かったと悔やんだだろうか。だが例え悔やんだとしてもこの時には既に手遅れであった。
「クケーーーーーーッ!」
 アマゾンは絶叫した。そして岩石男爵の全身を掴んだ。
 そして空に跳んだ。空中で激しく回転し岩石男爵を頭上に持っていった。
 それはまるでダブルライダーの使うライダーきりもみシュートであった。だがその回転数が明らかに違っていた。
 どれだけ回したであろうか。アマゾンは岩石男爵を地面に投げ飛ばした。
「グオオオオオオーーーーーーッ!」
 彼は叫び声をあげた。そして地面に叩き付けられた。
「グハアアアアアアッ!」
 アスファルトを砕いた。そしてそのまま大きくバウンドし幾度となく叩き付けられる。勝負はあった。
「成程のう、投げ飛ばしてくるとはな」
 岩石男爵は片膝を付いて起き上がり言った。
「どうやらわしの予想以上に知恵のある奴だったようじゃな。これはわしの負けじゃ」
 側に着地して身構えるアマゾンに対して言った。
「負けたもんに用はないじゃろ。下がるがいい」
 彼はそれでもアマゾンに対して言った。
「さらばじゃ。どのみち一度死んどるんじゃ。二回死のうが同じことじゃ」
 彼は最後にそう言うと爆発した。そして彼はこの世を去った。
「やったな、アマゾン」
 モグラ獣人が彼の許に駆け寄ってきた。
「いやモグラ、安心するにはまだ早い」
「どうしてだい!?もうやっつけたじゃないか」
 モグラ獣人はアマゾンの言葉にキョトンとした。
「アマゾンにはわかる。すぐに別の奴がやって来る」
 そう言った瞬間だった。不意にナイフが飛んで来た。
「ムッ!」
 二人は左右に跳んでそれをかわした。そしてナイフの飛んで来た方を見た。
「よくも岩石男爵を倒してくれたな」
 隊長ブランクが姿を現わした。
「敵討ちだ。死ねいっ!」
 そう叫ぶとライフルを構えた。そしてナイフを次々に放ってくる。
「ケッ!」
 だがアマゾンはそれを鰭で弾き返す。業を煮やした隊長はライフルを捨て素手で挑みかかってきた。
「死ねえっ!」
 アマゾンの爪と隊長ブランクの拳が撃ち合った。彼もまた鉄の身体を持つ。鰭や爪は期待できそうにない。アマゾンはそれを見て攻撃の仕方を考えていた。
(カンボジアでは蹴りでやっつけた)
 しかし相手もデルザーの改造魔人である。同じ攻撃が二度も通用するとは思えない。
(ではどうするか) 
 アマゾンは思案した。そこに拳が来た。
 アマゾンはそれを手で払った。その瞬間隊長の首筋が見えた。
(ムッ!?)
 そこも鉄
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