樹林の獣人
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。わしは気が短いからのう」
アマゾンはそれには答えなかった。ただ黙って身構えた。
アーーーーーー
両手の指を半ば曲げて広げる。そしてその手を肩の高さで真横に大きく広げる。手は肘のところで直角に上に向けられている。身体が緑と赤のまだらのバトルボディに包まれる。
マーーーーーー
その手を胸のところでクロスさせる。胸がオレンジになる。手袋とブーツが黒くなる。
ゾーーーーーーン!
そしてその手を元に戻した。
アマゾンの両目が赤く光った。すると彼の全身を光が包んだ。
顔の右半分がまだらの仮面に覆われる。そして左も。その瞳は血の色である。
光が消えた。アマゾンは仮面ライダーアマゾンとなっていた。
「ケケーーーーーーッ!」
そして奇声を発し岩石男爵に襲い掛かる。男爵は棍棒を振るってそれに対抗する。
「死ねっしゃあ!」
その棍棒でアマゾンの胸を打たんとする。しかしアマゾンの動きは速い。それを上に跳びかわした。
「ケーーーーーーーッ!」
アマゾンは鰭で切り裂かんとする。だがそれは彼の岩の身体の前に防がれた。
「ケッ!?」
アマゾンはそれを見て思わず声を発した。そこに棍棒が再び襲い掛かる。
それを横にかわす。そして間合いを離した。
「ふん、無駄じゃ無駄じゃ」
岩石男爵はアマゾンに対して高笑いを浮かべて言った。
「わしの身体は石で出来ておるのじゃぞ。そんなちゃちなもんが通用すると思うてか」
「ガッ」
彼はそれを聞いて再び声を漏らした。
「きさんは所詮引っ掻いたりするしか脳がない奴じゃ。そんなもんでわしに敵うとでも思うちょるんかい」
彼は今度は空に跳んだ。
「今度はわしの番じゃのう。これ喰らってあの世に行きんしゃい!」
そう言うと巨大な岩石に変身した。
「岩石落としっ!」
そしてアマゾンに向けて急降下する。それは彼の全身を砕かんばかりの勢いであった。
だがアマゾンはそれをかわした。そして体勢を整えようとする。
しかし岩石男爵はその隙を与えようとはしない。次々に攻撃を仕掛けて来る。
アマゾンはそれを持ち前の素早さでかわす。岩石男爵は執拗に攻撃を仕掛け続けてきたがやがて疲れたのか間合いを離し変身を解いた。
「どうじゃわしの攻撃は。かなり堪えるじゃろう」
彼は自慢げにそう言った。
「これだけではないぞ。わしの恐ろしさはまだまだこの程度ではないからのう」
そして今度は体当たりを仕掛けんとする。
「喰らうっしゃあ!」
しかしアマゾンはそれを全身で受け止めた。
「ほう、なかなか力持ちじゃのう」
男爵はアマゾンのその力を感じて笑った。
「だがのう、このわしに力で挑もうというその考えが愚かじゃ。わしは力では誰にも負けんからのう」
そして力でアマゾン
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