樹林の獣人
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「こうして我等四人が揃うのも久し振りだのう」
鬼火司令は他の三人を見回しながら言った。
「そうね。今まで何かと飛び回ってばかりだったし」
妖怪王女が悪戯っぽく笑って言った。
「全くじゃ。この老骨には少し堪えるわい」
幽霊博士はその髭に手を入れながら可笑しそうに笑う。
「それはそれだけ私達が首領に信頼されてることだからいいのだけれど」
魔女参謀は妖怪王女と幽霊博士の言葉に突っ込みを入れるように言った。
「やっぱりメガール将軍は来ていないのね」
「奴は今北欧で二号ライダー達の攻勢に備えておるらしいぞ」
「まあそうでなくても来るとは思えないけれど」
鬼火司令と妖怪王女が言った。王女は相変わらず悪戯っぽく笑っている。
「全くあいつは変わらんのお。ああやっていつも堅苦しいことばかり好みよる」
「本当だな。少しはハメを外さねば息が続かんぞ」
「そういう鬼火司令は外し過ぎだけれどね」
「おい、お主には言われたくはないな」
二人は口論を始めた。
「まあそれはいいわ。将軍がいないのは少し残念だけれど」
魔女参謀はそんな二人を制しながら言った。
「アマゾンの方はどうなっているの?」
「アマゾンか」
幽霊博士が彼女の言葉に対し反応した。
「アマゾンとスカイライダーは別行動をとっておるようだの」
「幽霊博士、それは本当!?」
妖怪王女が問うた。
「本当じゃ。嘘を言って何になるというのじゃ」
「博士ってよくぼけるから」
「そうそう、歳だからのう」
「鬼火司令、お主までそんなことを言うか。わしはまだぼけてはおらんぞ」
幽霊博士は彼等の言葉に対し顔をむくれさせた。
「博士、それはいいから」
魔女参謀はそんな彼を嗜めた。
「おお、済まん済まん。つい熱くなってしまったわ」
幽霊博士は頭を掻きながら彼女に対し謝罪した。
「それは本当じゃ。スカイライダーはギアナ高地に向かったようじゃがな」
「そしてアマゾンは!?」
「そのままアマゾンに残っておるぞ」
彼は魔女参謀の問いに対して答えた。
「どうやらアマゾンに新たな改造魔人が送り込まれたらしい」
「誰だ、それは」
鬼火司令が問うた。
「隊長ブランクじゃ」
「へえ、あの男が」
妖怪王女はそれを聞いて以外そうに声をあげた。
「妖怪王女、意外というわけでもないぞ。何しろ一度あ奴はアマゾンライダーに敗れておるからのう」
「あっ、そうだったわね」
「どちらにろ面白くなりそうね。一体どうなることか」
魔女参謀はそれを聞いてほくそ笑んだ。
「そうだな。楽しませてもらうか」
鬼火司令が大きな口を開けて笑った。そして他の二人も笑った。
筑波洋と別れたアマゾンは相変わらずアマゾン川流域を船で移動していた。
「アマゾン、やっぱりこ
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