失われた地の翼人
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に対して言葉を濁して誤魔化した。誰にも気付かれるわけにはいかなかったからだ。
(もしこれがバダンに知られれば・・・・・・)
その時は彼に危機が迫るからだ。
一週間後二人はとある山の上に舞う一つの影を見つけた。
「洋さん、あれ」
がんがんじいはその影を下から指差した。
「ああ」
筑波もそれを見て頷いた。間違いなく怪人のものであった。
二人はその山の上に登った。そして辺りを探った。
「ここだな」
やがて一つの怪しげな穴を見つけ出した。二人はその中に入ろうとする。
「待て、筑波洋よ」
その時後ろから呼び止める声がした。
「その声はっ!」
筑波とがんがんじいは後ろを振り向いた。予想通り彼等がいた。
「やはり貴様か、ツバサ大僧正」
筑波はツバサ大僧正を指差した。
「そうだ、貴様に引導を渡しに来てやったぞ」
ツバサ大僧正はカラカラと笑いながら筑波に対して言った。
「フン、戯れ言を」
筑波とがんがんじいはそう言うと間合いを取った。
「ナスカでの決着、今ここで着けてやる」
「望むところだ」
ツバサ大僧正も言い返した。それを合図に筑波は変身を開始した。
スカイ・・・・・・
両腕を脇の下に入れた。そしてまずは右の拳を突き出した。
そしてすぐに引っ込める。左手を突き出す。それは広げている。
その左手を手刀にした後右に持っていく。
身体は黄緑のバトルボディに覆われる。胸は赤くなり手袋とブーツは黒である。
変身!
左手を右から左にゆっくりと旋回させる。左手を脇に入れた後右手を左斜め上に突き出した。
顔の右半分が真紅の眼の黄緑の仮面に覆われる。そして左半分も。
全身が光に覆われる。そして黄緑の身体のライダーが姿を現わした。
「ツバサ大僧正、勝負だっ!」
スカイライダーは叫ぶ。それと共に二体の怪人が姿を現わした。
デストロンツバサ一族の怪人木霊ムササビとガランダーの黒羽怪人フクロウ獣人である。二体の怪人は空からスカイライダーに向けて襲い掛かってきた。
「・・・・・・・・・」
それに対しスカイライダーは飛ぼうとしない。下から怪人の動きを見ている。
「ライダー、どないしたんや!?」
がんがんじいはそんなライダーに対し言葉を浴びせる。
「飛ばな勝負になりませんで!」
「無駄だ、そこの大きいの」
ツバサ大僧正はカラカラと笑いながらがんがんじいに対して言った。
「今スカイライダーは空を上手く飛ぶことは出来ぬ」
「何やて!」
がんがんじいは思わず叫んだ。
「前の攻撃の時に腰の重力低減装置を叩いておいた。これにより上手く空を飛ぶことは出来ないのだ」
「そんなアホなことあるかい!」
がんがんじいはそう言ってスカイライダーに目をやった。
「ライダ
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