草原の赤き花
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かった」
戦闘員は止むを得なく口を割ろうとする。その時だった。
緑の液がその戦闘員を襲った。
「ムッ!?」
神と佐久間は慌てて彼から身を離した。液は戦闘員にかかり彼を瞬く間に溶かしてしまった。
「ギヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
草原に無気味な笑い声が木霊した。
「その声はっ!」
二人は声のした方を振り向いた。そこにはあの女がいた。
「よくあたしがここにいるってわかったねえ、大したものだよ」
ドクターケイトは今戦闘員を溶かした液を発した杖を二人に向けながら言った。
「その花が教えてくれたのさ」
「成程、花かい」
ケイトは神の言葉に反応し顔を花に向けた。
「かって仮面ライダーストロンガーが言っていた。貴様は自分の周りにケイトウの花を置いているとな」
「そうだよ。ケイトウはあたしの分身みたいなものさ」
彼女はその言葉に対し目を細めて言った。
「だけれどねえ、何で花が一杯あるか知っているかい!?」
「当然だ」
神はケイトの言葉に対して身構えた。彼女は人をケイトウの花に変えてしまう力があるのだ。
「この花は毒の塊だよ。これから毒ガスを作りモンゴルを死の荒野に変えてやるつもりなのさ」
「だがそれは俺がいる限り絶対に許さん!」
神は彼女を指差して叫んだ。
「ほお、出来るのかい!?」
ケイトは彼を侮蔑した声と顔で見下した。
「長江では遅れをとったが今度はそうはいかないよ」
彼女の周りに戦闘員達が姿を現わした。怪人達もいる。ネオショッカーの亡霊怪人クチユウレイとブラックサタンの植物怪人奇械人モウセンゴケである。
「さあ、あんたも毒の花に変えてやろうか」
彼女は左右に戦闘員達を従えて言った。
「倒れるのは貴様だ、ドクターケイト」
神は言った。そして変身の構えをとった。
大変身・・・・・・
彼は両手を垂直に上げた。そして左右にゆっくりと開いていく。
身体が白いバトルボディに包まれる。胸が赤くなり手袋とブーツが黒くなる。
エーーーーーーックス!
左腕を脇に入れる。その手は拳となっている。
右手は左斜め上に突き出している。その手は手刀である。
顔の右半分が銀の仮面に覆われる。下半分は黒く、目は血の色である。そして左半分も。
全身が銀色の光に包まれた。神敬介は仮面ライダー]となったのである。
「変身したねえ、]ライダーに」
ドクターケイトはそれを見下ろしながら言った。
「遂にあの時の借りを返す時が来たよ。者共やっちまいな!」
「イイーーーーーーーッ!」
戦闘員達が叫ぶ。そして丘陵を降り]ライダーに立ち向かう。怪人達もいた。
「来たな」
「]ライダー、雑魚は俺に任せて下さいっ!」
佐久間が前に出て来た。そして戦闘員達に立ち向かう。
「お願い
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