草原の赤き花
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]ライダーのモンゴルでの戦いは終わった。
そしてドクターケイトの基地の捜索は続いた。だが中々見つからない。
「弱りましたねえ」
佐久間は思わず顔を顰めた。このモンゴルにはパオが散見するだけで目立つようなものは何もないのだ。
「見渡すところ草原ですからね。これでは探しようがないですよ」
「確かにそうですね。まさかこんなに探しにくい場所だったとは」
神もその言葉に頷いた。これは彼の予想以上であった。
「草の他にあるものといえば」
彼は草原を見渡していた。
「花位ですね」
ふと見ると足下に優しい赤い色をした花が咲いていた。
「それは目印とかにはなりませんね」
佐久間はその花を見て苦笑した。
「まあそれはそうですが」
神はそれにつられて同じように苦笑した。その時だった。
「いや・・・・・・」
彼はそこであることに気付いた。
「そういうわけではないかも知れませんよ」
「といいますと!?」
佐久間はその言葉に顔色を変えた。
「ドクターケイトですよ。あいつは何の改造魔人ですか!?」
「花、それもケイトウの」
「それです、あいつは赤い花の化身ですよね、ということは」
「あいつのいる場所には赤い花が多量にある、ということですか!?」
「そうです、これは仮面ライダーストロンガーに聞いたことですが」
ドクターケイトは人をケイトウの花に変える。その為彼女の基地の周りには多くの赤いケイトウの花が咲いているのだという。
「成程、それではその花を探せばいいんですね」
「はい、おそらくそこにドクターケイトは潜んでいる筈です。それを見つけましょう」
「はい!」
こうして二人は赤い花の集まっている場所を探した。途中に出会う人々に聞きそれを探し回った。
それはすぐに見つかった。この高原の辺境にその赤い花の咲く場所があった。
「ここだ、間違いない」
二人は目の前に広がる赤い花の絨毯を見て言った。
「予想した通りだ。ケイトウの花だ」
それは毒々しい、まるで血の様な色のケイトウであった。
「あとは何処に入口があるかですね」
佐久間は辺りを見回した。
「ムッ」
見れば一人の戦闘員が馬に乗りこちらにやって来る。
「貴様等はっ!」
彼のほうでもそれに気付いた。馬を飛ばしてこちらに向かって来る。
神と佐久間はその戦闘員に向かった。そして忽ち羽交い絞めにする。
「グググ・・・・・・」
戦闘員は腕を押さえられ呻き声をあげる。
「言え、基地への入口は何処だ」
神は戦闘員に対して問う。
「クッ、一体誰が貴様等なぞに・・・・・・」
彼は口を割ろうとしない。だがそれに対し神はさらに手を締めた。
「ウオッ・・・・・・」
「さあ言え」
彼はそうしたうえで再び問い詰めた。
「わ、わ
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