草原の赤き花
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爆風が包んだ。
「フフフ、いい心掛けだ」
少し丘陵になっている高い場所に彼等が現われた。
そこにはアポロガイストがいた。隣にゴッドのナパーム怪人プロメテスを引き連れている。
「そうでなくては倒しがいがないというものよ。俺の生涯の宿敵としてな」
彼は既に変身していた。そして右手のサーベルで爆風を指し示した。
「神敬介、いや]ライダーよ」
神の生死は不明である。彼の姿は爆風の中に消えている。だが彼は言葉を続けた。
「貴様を倒す為にこのモンゴルまで来てやったぞ」
「それは何よりだな」
爆風の中から声がした。
「それも貴様がこの地にいるからだ。俺は貴様との勝負を決する為なら例え地の底でもやって来る」
「そして俺の首を取るということか」
神の声は爆風の中から聞こえてくる。どうやら無事であるらしい。
「その通り、このモンゴルを貴様の墓標にしてくれる!」
「面白い、ならば今日こそ決着をつけてやる!」
風が吹いた。爆風が消え去る。]ライダーがその中から姿を現わした。28
「クルーザー!」
彼はマシンの名を呼んだ。銀色の輝くマシンが何処からか姿を現わした。
「トォッ!」
彼はそれに飛び乗った。そして丘陵に向かう。
「フフフ、来たな」
アポロガイストは宿敵のその姿を見て笑った。
「行け、怪人達!」
彼は叫んだ。ミサイルヤモリが身構える。そして遠くからもう一体の怪人がマシンに乗りやって来た。
「ムッ!」
それは牙の形をしたマシンであった。そこに乗るのはデストロンキバ一族の偉大な祖先原始タイガーである。
「それだけではないぞっ!」
アポロガイストは叫んだ。そして右手を挙げた。すると黒いマシンがやって来た。
「トゥッ!」
彼は大きく跳んだ。そしてその黒いマシンに飛び乗った。
「]ライダー、俺の攻撃に耐えられるかっ!?」
マシンに乗った戦闘員達もやって来た。彼等は]ライダーを取り囲んだ。
「ルルルーーーーーーッ」
プロメテスの砲撃は続く。そしてそれをかいくぐる様にして原始タイガーと戦闘員、そしてアポロガイストが襲い掛かって
きた。
「ヌホーーーーーンッ!」
原始タイガーは咆哮した。そして戦闘員達を引き連れ]ライダーに突進する。
「来たかっ!」
]ライダーは腰からライドルを引き抜いた。そして身構える。
怪人は口から火を吐く。ライダーはそれをマシンを捻ってかわす。
間合いが離れる。咄嗟にライドルを換装する。
「ライドルローープッ!」
そのロープで戦闘員達を叩く。ロープは鞭のようにしなり戦闘員達をマシンから叩き落とす。
そして怪人の首に絡みついた。]ライダーはそのまま思いきり放り投げた。
「ウオオオオーーーーーーーンッ!」
怪人は絶叫しつつ天に舞い上がった
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