草原の赤き花
[4/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ライダーをやっつけるつもりなのかい?」
「当然だ。その為に来たのだからな」
アポロガイストは不敵に笑ってそう言った。
「ドクターケイト、ここでの作戦に口出しするつもりはない。好きにするがいい」
「フン、当然だよ」
ケイトは不満を露わにして言った。
「俺は]ライダーをやる。あの男のことは考えなくていいぞ」
「じゃあそうさせてもらうかい」
「そうするがいい。俺は俺、貴様は貴様だ」
そう言うと踵を返した。
「俺が言いたいのはそれだけだ。では作戦の成功を祈る」
そして彼はパオを後にした。
「チッ、何時会っても腹の立つ男だねえ」
ドクターケイトはアポロガイストの気配が去ったのを見計らって口を尖らせた。
「あれで岩石男爵や隊長ブランクみたいだったら何とでもなるんだけれどね。生憎頭まで切れるときた」
「ゴッドでは第一室長だったのでしたね」
戦闘員の一人がケイトに対して言った。
「ああ。かなり辣腕を振るっていたらしいね。]ライダーでも時には遅れをとる程」
「それは尋常ではないですね」
「そうだよ。だから今は下手に手出しは出来ない」
彼女はそう言うとそこで表情を変えた。
「・・・・・・今はね」
そして酷薄な笑みを浮かべた。
「いずれ思い知らせてやるよ。このドクターケイトを馬鹿にした奴がどうなるかを。その時に何て言うかねえ」
彼女の目は燃えていた。暗い憎悪の念に燃えていたのである。
神と佐久間はモンゴルでバダンの影を探し続けていた。彼等は相変わらず馬に乗っている。
「しかしこの馬ってのはいいものですね」
神は佐久間に対して言った。
「いつもはマシンに乗っていてわからなかったんですけれど」
青い空の下で彼は明るい顔で佐久間に声をかけている。
「何か世界が違って見えますよ」
「本当ですね」
佐久間もそれに対し相槌を打った。見れば彼の顔も明るい。
「いつもより高いところから世界が広く見えますね。まあ馬の高さのせいですけれど」
「それに速いし。日本でも乗っていたいですね」
「神さん、それは無理ですよ」
「わかってますよ、ははは」
彼等は草原の中で朗らかに笑っている。そして夕方になり二人は休息をとった。
「美味しいですね」
火を囲んで座っている。佐久間が白いものを口にして言った。彼等は馬の乳から作ったチーズを食べている。
「ええ」
神は赤いものを口にしちえる。これは羊の干し肉だ。
「馬の乳ってどんなものかかなり不安だったんですけれどこれは中々」
「牛のものと比べると少し癖がありますけれどね」
神もそれを口にした。モンゴルでは乳製品が主食である。
「明日はどっちへ行きます?」
食事を終え佐久間は寝袋に入りながら問うた。
「東に行きましょう」
神は磁石を覗
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ