草原の赤き花
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にも綺麗な草が広がってますから」
「それは何処でもそうですよ」
神は言った。
「誰でも戦いたくはないんです。ましてやそれで多くの人達の血が流れ命が失われるのなら尚更」
「そうですね」
それは佐久間もよくわかっていた。彼は仲間達をデストロンとの戦いで失っているのだ。
「しかし自分達の野心の為に戦いを行なう者達もいるのです。幾ら倒されようと」
「・・・・・・・・・」
それが誰か、言うまでもない。
「だけれどそんな奴等の野心を成就させたら大変なことになるでしょう?だから俺達も戦わなくちゃならないんです。戦える力があるから奴等の野望を打ち砕く、それが俺達の仕事です」
それがライダーであった。
佐久間はそれ以上何も語らなかった。二人は無言で草原の海を進んでいた。
ふと馬が脚を止めた。神はそれに不穏な気配を感じた。
「馬が脚を止めたか」
馬は繊細な生き物である。感覚も鋭く人が感じられないものを感じることが出来るのである。
「来るな」
神はふと呟くように言った。すると馬蹄の響きが聞こえてきた。
「イィーーーーーッ!」
バダンの戦闘員達が姿を現わした。皆馬に乗っている。
「神敬介、今日こそ貴様の命を貰い受ける!」
その先頭には怪人がいた。ショッカーのテレパシー怪人ジャガーマンである。
彼等は馬に乗ったまま突進してきた。そして鞍から剣を取り出した。
「ムッ」
神と佐久間はそれをかわした。そして戦闘員達の手から剣を奪った。
それで斬り合いをはじめる。二人は馬上で剣を振るった。
二人は戦闘員達を次々と斬り伏せる。だが戦闘員達は次々に現われる。
「ジャガーマン、助太刀に来たぞ!」
そこに新たな怪人が現われた。ドグマの竜頭怪人ヤッタラダマスである。
「死ねえっ!」
ヤッタラダマスは口から火を吐いてきた。神はそれを上に跳びかわした。
「無駄なことだ!」
今度は上に火を吐く。だがそれは弾き返された。
「ムウッ!」
そこには]ライダーがいた。彼は空中で変身していたのだ。
]ライダーは馬の鞍の戻った。そして腰からライドルを引き抜いていた。
「行くぞっ!」
ライドルはホイップにチェンジした。そしてそれで戦闘員達を斬り伏せる。
「ならばっ!」
それを見たジャガーマンがやって来た。彼はその手にある爪で]ライダーを切り裂かんとする。
だが]ライダーの動きの方が速かった。ライダーは怪人の馬の横を駆け抜けた。
「トォッ!」
そしてライドルを一閃させた。怪人は胸を斬られた。
「ヒョーーーーーーオゥッ!」
怪人は断末魔の叫びをあげ落馬した。そして草原の上で爆死した。
二体の怪人は倒した。戦闘員達も佐久間が既に倒していた。
「やっぱりいましたね」
佐久間がこちらに馬を
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