第十四話 伊勢巡りその五
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「死んだって聞いたし」
「不老不死でなくなったとも」
「それもそのままだ」
その御館様自身の言葉だ。
「安心するのだ」
「そうなんですか?本当に」
「まあシュリケンジャーも生きていたし」
「この人達もそういえばそうだし」
「確かに」
皆ここで見たのはリオとメレであった。その彼等である。
「生き返りもあるか」
「敵の面々も考えてみればそうだし」
「何か随分と引っ掛かる展開だが」
「それはその通りね」
リオとメレもここでいささか憮然としながらもそれぞれ述べた。
「生き返ることもある」
「そうよ、生きていたっていうこともね」
「まあね。その通りだね」
「それを言ってしまえばな」
レツとゴウが二人の言葉に頷く。
「僕達の中じゃよくあることだし」
「気にすることはなかったよな」
「全く。いきなり出て来て参ったぜ」
ケンは苦笑いと共にこう述べた。
「実は生きていたなんてな」
「そうよね。けれど生きていて何よりです」
ランは何故かカトリックのシスターの服を着ている。ゲキレンジャーの他の面々は神父になっている。ジャンだけがキリストになっている。
「本当に」
「っていうか何であんたここに来たんだ?」
ジャンはいきなりそのことを尋ねた。
「ゾワゾワ来るものは感じるけれどよ」
「まずは身体の治癒をしてだ」
御館様はここから話した。
「それからだ」
「そうね」
マスター=ミシェルが出て来た。
「皆ちょっと身体を見させてもらうわ。これまでの戦いや修行で身体が痛んでいないかね」
「えっ、治療ですか」
「ここで」
「ええ、そうよ」
こう皆に話すのである。
「そしてそれからまたやることがあるけれど」
「まずは身体を癒すのだ」
御館様がまた一同に話す。
「よいな。それからだ」
「それからって」
「一体何が?」
「まさかこの御館様って」
今言ったのはアラタだった。
「ワームっていう宇宙からの相手じゃないよな」
「ちょっとアラタ、幾ら何でもそれはないわよ」
すぐにその横からエリが笑いながら言ってきた。
「世界が違うわよ」
「ああ、そういえばそうか」
「全く。何処でそんな話を知ったんだ?」
ハイドは今のアラタの言葉に首を捻っていた。
「そんな筈がないだろうに」
「そうよね、それは幾ら何でもね」
「流石にない。あっちの世界とは一応関係はないことになっているんだ」
モネとアグリが笑いながら話す。
「アラタって迂闊なんだから」
「そこは気をつけろよ」
「そうだよ、アラタ兄ちゃん」
「気をつけないといけませんよ」
望とその父の天知博士も言ってきた。
「こっちの世界とは違うんだから」
「その方もですから」
「あれっ、二人共いたんだ」
今二人
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