第十五話 スサノオと決戦とハイパーカブトその八
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「そうした生半可な成長はしない」
「そうだな。では五人の君がか」
「貴様を倒す。覚悟はいいな」
「いいだろう。では来るのだ」
スサノオは悠然と構えてだ。天道に告げた。
「この世界での決着をつける時が来た」
「行くぞ」
五人の天道は剣を構え一斉に攻撃を繰り出す。その中でだ。
その天道達は腰の横のハイパークロックアップを動かしだ。こう言うのだった。
「ファイナルマキシマムハイパータイフーン」
『ファイナルマキシマムハイパータイフーン』
機械声もしてだった。その光子の無数の刃がスサノオに向かう。スサノオも無限の白い炎を繰り出す。両者の攻撃が炸裂し。
そして戦場に残っていたのは。炎も光も消えた後に。
天道だった。その彼を見てだ。誰もが言った。
「勝った!?」
「天道さんが」
「僕達が」
文月学園の面々も言う。
「この戦いに勝った!?」
「まさか」
「そうだ、君達は勝ったのだ」
スサノオの声だった。
「私は敗れた。それは確かだ」
「スサノオか」
雄二がその声に顔を鋭くさせる。
「負けたことは認めるんだな」
「見ての通りだ。私の姿はないな」
「つまり得点はなくなったな」
「そういうことだ。私は敗れた」
そのことを自分でも認めるスサノオだった。
「この通りだ」
「そうだな。だがそれはこの世界だけのことだな」
「私はまだ多くの世界にいる」
スサノオの分身達がだ。そうしているというのだ。
「そのことを言っておこう」
「つまり僕達の戦いは世界を変えて行われる」
「十兵衛さん達と同じですね」
明久も瑞希も言う。
「そういうことになるんだ」
「つまりは」
「そう。では君達とは別の世界で会おう」
スサノオは文月学園の面々に話した。
「それではな」
こうしてだった。スサノオの声も消えた。そして気配もだ。
その気配が消えてからだ。天道が言う。既にライダーの姿は消えている。
その彼の言葉はこうしたものだった。
「では美味いものを食おう」
「えっ、美味しいものって」
「そうだ。美味いものをだ」
意外な言葉に呆気に取られる明久にまた言う彼だった。
「戦いは終わったのだからな」
「あの、また次に戦いに行くとかは」
「それは後でいい」
悠然とした口調でだ。天道はまた話した。
「まずは美味いものを食おう。勝った祝いにな」
「何か天道さんって違いますね」
明久も彼のその器に驚きを隠せない。しかしだった。
すぐに笑顔になりだ。こう応えたのだった。
「なら何か食べに行きましょう」
「いや、それには及ばない」
天道はそれはいいというのだった。食べに行くことはだ。
「俺が作る」
「天道さんの料理は凄いのよ」
愛子がここで笑って話す。天道のそ
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