長城の髑髏
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ていた。
X3の着地地点は長城から少し外れていた。怪人はそこに蟻地獄を作っていたのだ。
「ケケケケケケケケケッ!」
怪人は奇声を発した。X3をその中に引きずり込まんとする。
「成程な、そうくるか」
X3はそれを見下ろしながら呟いた。そして空中で反転した。
「X3ドリルアターーーーーーーック!」
X3はそこにドリル状に回転して急降下する。そして地獄サンダーを直撃した。
怪人は自らの蟻地獄の中に沈んだ。そして土の中で爆発が起こった。
「ムッ、X3は何処だっ!?」
ドクロ少佐が叫んだ。X3もまた土の中に消えていた。奇械人メカゴリラが長城の下に跳び下りていった。
「ギィッ」
怪人は辺りを探る。だが気配は無い。
「ここだっ!」
不意に後ろから声がした。X3が後ろから襲い掛かって来たのだ。
「ギィーーーーーッ!」
怪人はその左手のアンカーをハンマーに変形させX3の頭部に振り下ろした。だがX3はそれを何なくかわした。
そしてその腹に蹴りを入れる。怯んだところに拳を入れた。
「喰らえっ!」
X3は上に跳躍した。そして蹴りを放つ。
「X3反転キィーーーーーーック!」
そして反転してもう一撃蹴りを放った。これにより怪人は爆死した。
「ドクロ少佐、残るは貴様だけだっ!」
長城の上に戻ってドクロ少佐を指差す。少佐は不敵に笑った。
「ケケケケケ、望むところだ」
下に跳び降りて来た。そして再びX3と対峙する。
「今度こそ負けはせぬ。この大鎌で切り刻んでやる」
そう言うと振り被った。そしてX3の首を狙う。
しかしX3はそれを蹴りで弾き返した。大鎌は回転しながら宙を舞った。
「ほほう、考えたな。俺の武器をまず外させるとは」
彼はそれでも尚不敵に笑った。
「だがそれだけで勝てるとは貴様も思ってはいないだろう」
X3は答えない。ただ身構えている。それが答えであった。
「ならばこれはどうだっ!」
今度はマキビシを放ってきた。X3はそれをかわした。
「まだだ、それだけではないぞっ!」
右の拳をX3に向ける。そしてそれを放って来た。
「何っ!」
これにはさしものX3も驚いた。左手で弾こうとするが間に合わない。顔に受けた。
「ガハッ・・・・・・」
思わず蹲る。右拳を戻したドクロ少佐はそれを見て満足げに笑った。
「どうだ、これも中々の味だろう」
彼は蹲るX3を見下ろして言った。
「どうかな、それ程聞いてはいないがな」
X3はそう言うと立ち上がって来た。
「フン、相変わらず痩せ我慢も見事だな」
彼はそれを見て嘲笑する声を出した。
「だが口ではそう言っても結構ダメージを受けているのは確かなようだな」
X3の脚を見て言った。見れば少しふらついている。
「俺の拳を
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