長城の髑髏
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の爆発事故を思い出しながら言った。
「テロですか。相変わらず非道な奴等だ」
風見は顔を顰めて言った。
「連中の行動は変わらないな。これだけは組織の名前が幾ら変わろうとな」
「ですね。あの首領ですから」
彼はデストロンの、デルザーの、そしてネオショッカーの首領を思い出しながら言った。
「しかし妙だな。前から思っていたんだが首領は御前さん達に宇宙に送り込まれて死んだんだろう?」
「ええ。デルザーの首領も自爆しています」
風見は答えた。
「だったら何であの首領なんだ?そう考えても死んでいるだろう」
「しかしゲルショッカー崩壊後も生きていましたからね」
「それだよ、実は俺はあの首領は本当に死んだと思っているんだ」
滝は言った。
「じゃあデストロンの首領は?」
「それだ。デルザーの首領は御前さん達に自分の声に聞き覚えがあるだろう、って問うてきたというじゃないか」
「はい」
「あの首領が今までの組織の黒幕だということはわかっている。ドグマやジンドグマにしてもな。だが組織崩壊の度に首領は死んでいる」
「はい、俺もこの手で倒しましたから」
風見は答えた。彼は白骨の化け物であるあの首領をこの手で倒したことは今でも覚えている。
「若しかして今までの首領はあの首領の分身の一つじゃないか?それだと今まで何度も死んでいてもすぐに別の組織を作り上げ復活してくるというのも理解出来る」
「・・・・・・・・・」
風見は滝の話に考え込んだ。
「これは俺の仮定だがな。しかしそれだと説明がつくだろう。ネオショッカー崩壊で死んだ筈の首領が今いまたこうして俺達の前にその声を現わしていることが」
「だとすればあの首領は・・・・・・」
その時だった。不意に二人の周りが爆発した。
「ウォッ!」
二人はマシンから跳んだ。そして長城の上に着地する。
「ケケケケケ、油断している暇はないぞ」
無気味な笑い声がした。ドクロ少佐である。何と櫓の上に立っている。
「貴様、ドクロ少佐か」
滝は彼の姿を見て言った。
「そうだ。滝和也よ、貴様と会うのは初めてだったな」
「フン、出来ればずっと会いたくなかったな」
彼は吐き捨てるように言った。
「そうだな。だが安心しろ、会うのはこれが最後になる」
「それはどういう意味だ!?」
「貴様がここで死ぬからだ」
そう言うとその右手に持つ大鎌を滝に向けた。
「喰らえっ、ドクロ火焔!」
「うわっ!」
滝は咄嗟に後ろに跳び退いた。そして何とかその火焔をかわした。
「ほう、やはりショッカー、ゲルショッカーと最後まで戦っただけはある。中々見事な身のこなしだ」
ドクロ少佐は滝の身のこなしを見て言った。
「だがそれだけでは勝てん」
彼の下に戦闘員達が姿を現わした。長城の上にヌッと出
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