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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
長城の髑髏
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笑しながら長城を歩いていた。その時だった。
 不意に遥か目の前の長城が爆発した。
「ムッ!」
 二人はそれに反応した。そしてバイクで現場に急行する。
「どうしたっ!」
 数十分後滝はインターポールの身分証明書を見せながら現場にやって来た。風見も一緒だ。見れば中国の公安警察の警官達が現場で捜査に当っている。
「インターポールの方ですか。これは都合がいい」
 制服姿の警官達が滝を迎えた。
「都合がいいって・・・・・・。何かあるのか!?」
 滝はそれを聞いて彼等に対して問うた。
「はい。実はこうしたことが以前より起こっているのですよ。数ヶ月前から」
「数ヶ月前から・・・・・・」
「そうなんです。一体何処のテロ組織がやったのか皆目見当がついていない状況でして」
 中国にも多くの民族問題がある。そして中国政府に反発する者も多い。
「そうか、しかしこれは・・・・・・」
 見ればかなり威力のある爆弾を使ったらしい。長城は広範囲に渡って破壊され死傷者も多い。大怪我をして担架で運び込まれている者が次々と現場から救急車に入れられている。
「いつもこんな爆発なんですか!?」
 風見は警官の一人に問うた。
「はい。物凄い威力でしょ。正直私達もこれ程威力のある爆弾は見たことがありません」
 その警官は困った顔で言った。
「犠牲者も後を絶ちませんし・・・・・・。我々も警戒して四六時中警戒に当っているのですが効果は上がってはいない状況なんです」
「上層部に話したら最初はすぐ捕まるだろう、と楽観視していたのですが今は何かに怯えているように動かないんです」
「そうか、何かおかしいな」
 滝はその話を聞いて首を傾げた。
「何かに怯えている、か。どうやら何かあったようだな」
「そのようですね」
 風見もそれを聞いて答えた。
「良かったら俺も捜査に協力させてくれ。俺の名は滝和也、インターポールの捜査官だ」
「そして俺は風見志郎。上の方にはこの二人の名前だけ出しておけばいい」
「わかりました」
 その場にいた警官達はその言葉にいささか変に思いながらも頷いた。
 こうして風見と滝は捜査に協力うることとなった。いや、何と中国政府の上層部からの直々の命令で公安警察はこの事件の捜査から外された。そしてこの二人が捜査をすることとなった。
「滝さん」
 風見は長城の脇をマシンで走りながら傍らをワルキューレで走る滝に対して話しかけた。
「何だ」
 滝はこちらに振り向いて声を返した。
「公安の上層部の怯えといい政府から直々に捜査をしてくれるよう言われたところを見ると」
「間違いないだろうな。この事件の黒幕はバダンだ」
 滝は眉を決した顔で言った。
「それにあんな威力を持っている爆弾を作れるのは連中以外には考えられないしな」
 彼は長城で
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