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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
長城の髑髏
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聞くとニヤリ、と笑った。
「それは心配無用じゃ。わしもネオショッカーの大幹部だった男じゃぞ」
「おっと、そうであったな」
 幽霊博士はその言葉の意味を察した。
「ではわしからは何も言うことはないな。それでは楽しみにしておくか」
「うむ、世界征服の折には二人で飲もうぞ」
 魔神提督はそう言ってニヤリ、と笑った。
「楽しみにしておるぞ、フォフォフォ」
 幽霊博士は足の下から白い煙を発した。そしてその中に姿を消していった。
「面白い奴じゃ、ジンドグマの者とは妙に馬が合うのう」
 彼は上機嫌な様子で言った。
「では楽しく飲む為の準備に取り掛かるとするか。さて、連中を呼ぶか」
 彼は部屋の片隅に置かれていた鈴を鳴らした。
「お呼びでしょうか」
 すぐに戦闘員達がやって来た。
「うむ、かねてよりの計画だが」
 彼はニンマリと笑いながら言った。
「唯今より開始するぞ」
「ハッ!」
 戦闘員達はその言葉に対し敬礼した。そしてその場をあとにした。

 風見と滝は食事を終え再び長城に向かった。
「北京の料理は案外脂っこいですね」
 風見は滝に対して言った。
「そうだったな、羊を使ったものが多いし」
 滝もそれに同意した。
「北京は北に近いからな。羊を使ったものも多くなるとは思っていたが」
「それに寒いからでしょうかね」
「だろうな。ここは冬になると特に寒いらしいし」
 滝は乾いた風を頬に受けながら言った。
「その分脂っこいものを食わなきゃやってられないのだろう。俺は何とも無かったが御前さんには少し辛かったかな」
「ええ、まあ。俺はどちらかというと広東の料理のほうが好きですね」
「敬介の奴は上海の料理が好きだと言ってたな。日本人はやっぱり魚介類か」
 実は滝は日系アメリカンである。
「はい。シンガポールの料理は口に合いましたし」
「ううむ、俺は最初あの刺身や寿司を見た時はえらく驚いたがなあ。生で魚を食うなんて信じられなかったよ」
「ははは、外国人は皆そう言いますね。けれど美味いでしょう」
「ああ、今じゃ日本に行くとあれを食いたくてしょうがなくなるよ」
 滝は笑いながら言った。
「何だかんだ言って俺のルーツは日本だからな。あの味を何処かで覚えていたんだろうな」
「実は刺身はこの国が発祥なんですけれどね」
「えっ、そうなのか!?」
 滝は風見の言葉に驚いた。
「はい。水滸伝なんかにも出て来ますよ」
 風見はニコリとした顔で言った。
「それは意外だな。中華料理は全部火を通すものだと思っていた」
「一概には言えないみたいですね。和食にだって脂っこいものがありますから」
「そうだな。イギリスでも美味いものが食える時があるし」
「滝さん、それは少し違いますよ」
「そうだな、ハハハ」
 二人は談
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