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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
長城の髑髏
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に収まった。
「これでよし」
 ドクロ少佐はその腕を見て笑った。
「俺は去るとしよう。誇り高きDDD団の長としてな」
 そう言うと長城から身を投げた。
「見よ、これが死神の最後だ!」
 そして長城の下で爆死した。彼は爆発の中に消えていった。
「死んだか」
 X3はその爆発を見て呟いた。
「しかも長城の向こう側でか」
 古来より中国では長城を境としていた。長城より向こうを『化外の地』と呼んでいたのだ。
 そこに住む者は化け物とすらみなされることがあった。彼はその化外の地で死んだのだ。
「魔人の最後ではあるな」
 彼はそう言うと変身を解いた。そこに滝がやって来た。

「ドクロ少佐まで死んだか」
 地獄大使はその報告を自身の指令室において聞いていた。
「ハッ、立派な最後だったと言われています」
「そうか、ならよい」
 彼はそれを聞いて言った。
「奴もそうでなければ気が済まなかったであろうしな」
 そう言うとモニターを見た。
「わしも奴との勝負が控えておるしな」
「ほう、何時になく殊勝な言葉だな」
 そこに誰かの声がした。地獄大使のそれと全く同じ声であった。
「貴様・・・・・・」
 地獄大使はそれを聞くと表情を一変させた。そして声がした方に顔を向けた。
「どうした、この世でただ一人の従兄弟に対しその顔はないだろう」
 暗闇大使は地獄大使に対し皮肉に満ちた笑みを浮かべながら言った。
「こうして会いに来てやったというのに」
「呼んだ覚えはないぞ」
 地獄大使は顔を顰めたまま言った。
「聞こえなかったのか。来てやったと言ったのだ。わざわざな」
「くっ・・・・・・」
 地獄大使はその言葉に対しさらに顔を顰めさせた。
「そして一体何の用だ。わしをからかいに来たのならこちらにも考えがあるぞ」
 彼は右手に持つ鞭を突き付けて言った。
「だからそう怒るなというのだ。その短気さは幼い頃から変わらぬな」
「過去に何の意味があるのだ!」
 彼は遂に激昂した。
「意味か!?」
 暗闇大使はその言葉に対し口の端を歪めた。
「わしにはあるぞ。思い出したくもないことが山程な」
 そう言うと地獄大使を憎悪の目で睨んだ。
「面白い。ならば言ってみよ」
 地獄大使も怯まない。従兄弟を睨み返してきた。
「フン、まあいい」
 暗闇大使はその憎悪を押し殺して言った。
「今は貴様とやりあうつもりはないからな」
 そして表情を戻した。
「貴様は黒魔術にも通じておったな」
「一応はな」
 地獄大使は答えた。実際にそれにより怪人達を甦らせたこともある。
「ならば頼みがある。わしにその黒魔術について教えて欲しいのだ」
「?何故だ」
 地獄大使はそれを聞いて眉を顰めた。
「少し必要になってな。残念なことにわし
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