長城の髑髏
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だそれだけだ」
「チッ、そうかい、わかったよ」
ヘビ女は舌打ちをしつつ言った。
「わかったか。ならば帰ってもらおうか。俺はこれ以上話すつもりはない」
「フン、後悔するでないよ」
彼女はそう言うと一匹の蛇に変化した。そしてその場を立ち去った。
「奴も相変わらず何かと動き回っているようだな」
ドクロ少佐はヘビ女の気配が消えたのを確かめてからそう呟いた。
「だがそう上手くいくかな。タイタンもマシーン大元帥もその目は節穴ではないぞ」
彼はそう言うとその場を後にした。
「そうか、やはりドクロ少佐は首を縦には振らなかったか」
ゼネラルシャドウは己の基地でその報告を戦闘員から聞いて言った。
「それはそれでいい。敵になる者と味方になる者がはっきりわかるからな」
彼は真紅のテーブルに座しながら呟いた。
「さて、と今後の連中の動きだが」
彼は懐からトランプのカードを取り出した。
「一つ久し振りに占ってみるか」
そして彼はトランプを切りはじめた。そしてカードを一枚一枚床に置いていった。
「これがあの爆弾ですか」
風見と滝は公安の警官達に自分達が取り出してきたバダンの爆弾を見せていた。
「えらく大きいですね」
「それに構造もかなり複雑な様です」
彼等は口々にそう言った。
「これは解体するのは骨が折れそうですね」
彼等は難しい顔をして言った。
「いや、それが案外そうでもないみたいなんです」
風見は彼等に対して言った。
「実はここをこうやると・・・・・・」
彼は実際にその場で解体をはじめた。
「ちょ、ちょっと風見さん・・・・・・」
警官達は風見がここでいきなり解体をはじめたので思わず顔を青くさせた。
「ほら」
だが彼はすぐにそれを解体してしまった。
「外部は確かに複雑ですが単なる見掛け倒しです。こういうふうに素人の俺でも簡単に解体出来るんですから」
「何と・・・・・・」
素人というのは嘘だったが解体が案外楽なのは事実だった。警官達はそれを見て少し安堵した。
「まあ解体は爆発物取扱班に任せれば問題ないでしょう。問題はどうやって探すかです」
警官達の長である人物が言った。
「これを発見するのがまたかなり困難でして」
彼は苦虫を噛み潰したような顔で言った。
「それも問題ありませんよ」
風見は答えた。
「既におおよその場所は掴んでいますから」
彼はX3の能力の一つであるOシグナルを使用したのだ。
「えっ、本当ですか!?」
警官達はそれを聞き流石に驚きの声をあげた。
「はい。この地図に書き込んでおきました」
彼は懐から一枚の地図を取り出した。そこには所々にバツ印が書き込まれている。
「このバツ印のところにあります。これ探し出すのはズッと簡単になったでしょ
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